誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

点灯夫

とうとうこういう日が来たのか。

 

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映像はバーチャルアナウンサーの実証実験映像だそうです。

昨今、機械の読むテキストを耳にする機会が増えてきたとは思っていたけど、こういったニュース番組でも実証実験ながら登場するようになったんですね。

 

アナウンサーさんの技術について詳しくないのですけど、滑舌良く、聞き取り易くというのはもちろんのこと、尺に合わせて読み終えるというのも培う技術の一つだと聞いたことがあります。

今回の実証実験は、視聴者へ与える影響ということで、滑舌や聞き取り易さも考慮しつつ、ということなのでしょうけど、いずれにせよ、一般的にはなってくるのだろうなあと思ったりします。

 

もう十年以上前だったかと思います。

 

TBSラジオで日曜午後から「伊集院光 日曜日の秘密基地(だったと思う)」という番組を良く聞いていたのですが、その番組内で今回のような機械によるアナウンスの話が挙っていたことを思い出します。テキストとそれを用意する人さえいれば、アナウンサーは必要なくなるのでは?と。アシスタントの竹内さんが戦々恐々としていたような…。

 

機械が人間の変わりに働き、人間が必要なくなる。それに危惧を覚える。人間が楽をするために機械を作ってきたのに、今度は働き口がなくなるからといって排他的になるのは勝手というか、都合の良い話だなあと思います。手塚さんの”メトロポリス”のようですね。

 

何十年も前にSFで描かれていた未来への危惧が、少しずつ、形は多少異なりつつも現実味を帯びつつあります。十年、二十年と時が過ぎ、先進国を筆頭に人口は減るのでしょう。でも、それを補う機械が人の生活を支えてくれるのかもしれません。

 

必要なものだけが存在する世界。

存在するものが必要な世界。

はてさて。