言葉の閃き
小説を読んでいると、様子を表す言葉の巧みさに感嘆することがあります。
「彼女は花が咲いたような微笑みで出迎えてくれた」
最近読んでいた本で見かけた上述の言い回しが、このところ素敵だなあと頭の中を漂っているのですが、小説を読んでいるとこういうちょっと洒落た言葉が自然に身に付くよなあ、と思います。人と会話する時の引き出しが増えるというか何と言うか。
難しい漢字や言葉を必要以上に使って、あたかも高尚に見せようというものが世の中にはあるようです。もちろん、そういう言葉を使わないと表現できないと作家さんは考えているのでしょう。でも、多くの方が感じやすいだろう表現を言葉の美しさで書き記している方が、個人的には好きなんです。上述の表現なんかきっと多くの世代、或はもっと広い広い世界に通用するんじゃないかな。
優しい言葉を集めて心を豊かにしたいものですね。