映画「見知らぬ乗客」を観ました
この作品とは関係ない小説を読んだ時に知ったタイトル。
たまたま金曜レイトショーで取り上げられていたので、今回鑑賞してみました。
いわゆる”交換殺人”がテーマです。
殺人が起きて警察が調べる場合、状況にもよるでしょうけど、被害者の交友関係を調査しますね。この人物を殺害するに足る動機のあるものは誰か?と言うことです。動機がなければわざわざ殺人など犯すはずがないわけです。
このお話では、その動機の部分をクリアすれば疑われないだろうと言うことで、全くの偶然で知り合った乗客同士が会話をしていくと、お互いに殺したい相手がいることが分かり、それを交換してはどうかと言う話になるのです。お互いがアリバイを作っておき、関係ない人間が殺せば捕まらないだろう、と。
でも、この話を聞いた時、面白いと思いはしたものの、相手の素性も分からない人間を信用して殺人までできるの?と言うことでした。自分が殺人を犯しても相手が一向に行動しない場合もあるし、それをネタに揺すられる可能性だってあるじゃないか。
この辺はきちんとクリアされているので、映画を見て欲しいなと思います。
交換殺人を提案してきた方(ブルーノ)が、一方的にもう片方(ガイ)の殺したい人を殺害し、次はお前の番だと迫ってくる様子が怖くて不気味です。おまけにずる賢く、追い詰めようとしてくるので、結末までどうなるのだろうかと目が離せませんでした。
後味の悪い終わり方ではないので、ある程度スッとするのですけど、最後までブルーノにイライラとさせられるので、人によっては後味が悪いかもしれない。
とはいえ、ミステリとして面白いので古い映画ですけど、機会があれば是非ご覧ください。