映画「エクス・マキナ」を観ました
人間とAIのお話。
SFを観てみようと思って手に取った作品。R-15。
最近の人は驚かないのかもしれないけど、アンドロイドのスケスケ具合とか一体どうやって写しているのだろうかと驚いた作品です。
お話はとてもシンプル。
ほぼ密閉された空間で、登場する人物も数人なので混乱することもないですね。
それでいて、サスペンス(SFスリラー?)としての魅力があるので、基本的には静かな映画ですけど、緊張感があります。
AIが人間の仕事を奪う、とか、AIが人に変わって世界を統べる、なんて見聞きすることがあります。でも、個人的にはそういうことってないんじゃないかなあと思うんですよね。確かに技術の進歩でなくなった職業はたくさんあると思うけど、それに代わる仕事が生まれてくるんじゃないかなあ。
仕事でなくても、そう。
何かがなくなると、それに必要な何かが生まれてくるものだし、必要な人数が少なくなれば、社会の個体数が少しずつ減ってくるだけのことで、ヒステリックな変化はなく、気づいてみたら社会に必要な人数になってた、というだけなんじゃないかな。自然の摂理というか何というか。
倫理がどうの、人としてどうの、なんてことは全て人間が決めた(思い込んでいる)ことで、自然からすれば「勝手なこと」。抗ってもなされるがままでも、意識がなくなればもう何もない。未来のためにと言っても、その未来を保証するようなものもない。でも頑張っても無駄という意味でもない。
淡々としたこの作品を見ていると、そんな気分になってきます。
この作品、観る人それぞれで印象が変わるんじゃないかな。
お勧めできる年齢に制限はあるけど、静かな映像が好きな方には良いかも。人によっては退屈かもしれない。