映画「リズと青い鳥」を観ました
優しい映画を観たいなあと思って手に取った一作。
フルートとオーボエの掛け合いが好き、ということもあります。
吹奏楽部のお話で、快活な女の子と引っ込み思案な女の子の掛け合いを通して心が成長していく物語なんですけど、”リズと青い鳥”という童話(?)を通して二人の関係を対比させていく風に進んでいきます。
歳をとってしまったからなのか、こういった青春映画を観てもあまりピンとこないんですけど、儚い映像はとても美しく、音楽も良かったです。正直に言うと、もう少し音楽を聴きたかったところだけど、演奏会を主題にした作品でもないですし、仕方ないですかね。
これが、先日ひどい事件のあった京都アニメーションの作品なんですね。
映像を通じて良い音楽に出会った時、劇伴は誰が作ったんだろうと思うことはあるのだけど、アニメを観てもどこの制作会社が作ったのかということは気に留めません。ただ、先日の事件は大きく取り上げられましたし、その名前も知ったので、今回は改めてそういう意識で鑑賞しました。
アニメーション技術の話はもちろん、その大変さについてもほとんど知りません。
それでも、こういった作品を丁寧に作っていく方々が理不尽に命を奪われるというのは、やっぱり悲しく残念なことです。
昔ほどではないのでしょうが「アニメばかり、ゲームばかり」と言われることがあります。多分、他人と交流せず自閉していることを例えて言っているのでしょうけど、それらの作品で語られることの多くは、人としての生き方とかであって、人に危害を加えることを促すようなものじゃないと思うんですよね。スポーツの世界の方が、よほどリアルで陰湿なことがあるんじゃないか、と思ったりもします。
私はスポーツも好きだし、アニメもゲームも好きです。
今後アニメーションを見て、京都アニメーションというクレジットを目にした時、きっと考えることもあるんじゃないかと思うけど、今まで以上に敬意を払って鑑賞したいと思います。