#6 チップチューンと私【迷宮組曲】
ファミコン時代の好きだった曲を思い出して綴るチップチューンなお話。6回目はハドソンの迷宮組曲。ちなみに第5回はこちら。
ファミコン時代のゲームはとりわけ難しい作品が多く、この迷宮組曲もそんな作品の一つだったと思います。ゲームと音楽を溶け合わせた初めての作品、という見方もされるようですね。
当時はただただゲームの音楽が好きで聴いていたのですが、そう言われてみると確かに音楽を意識させるものが各所にありました。
ボーナスステージもその一つ。
ステージに楽器の箱が隠されていて、それを見つけるとボーナスステージに進めるのですが、この箱は全部で7つあり、箱を見つける度にボーナスステージのBGMに楽器が一つ増えるのです。最初はドラムだけ、次はベースが加わって…という風に。
7つ集めた最後のボーナスステージはそれはそれは賑やかで楽しいし、集めて行く過程においても段々と楽器が増えて隠されている曲ができていく様子は子供心にワクワクさせられたものです。当時は同時発音数の制限なんて知りませんしね。
同時発音数を考えると、音楽を広く聴かせるアイデアというか仕掛けも当時の制作者さんは苦労されたんだろうなあと思います。最近耳にする、ゲームの進行に合わせた曲の流れや音数の増減というアイデアの元はこういうところにあるのかもしれないね。