誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

気の毒な人々。

昔々のこと。

ある日、あるSNSを通じて演奏依頼(スタジオレコーディング)があった。会った事のない相手でもないし、アマチュアでもない。今だったらスマートフォンも大分普及しているし、出先でもあれこれ話を詰められるんだろうけど、当時はそういうものも極々一部だったわけです。

 

それなのに、SNS。名刺交換をしているので、相手は私の携帯電話の番号を知っているはず。それなのに、SNS

 

帰宅後に届いたメッセージを確認し、返事を書いているところへまたメッセージが届いたのだが、そこにはこんな風なことが書いてあった。

「すいませんが、急いでいるので、至急返事を頂けないでしょうか?」

…急いでいるなら、なぜSNSを使うのだ?携帯電話にでも連絡すればいいのでは?等と思いつつ、楽器の特性もあるので、どんな曲でも演奏できるわけではないことや収録の日程を伺う事にした。

演奏する側からすれば、それくらい知っておいてほしいものだけど、中々そうもいかないでしょうし、とりあえず曲のキーなんかを確認するわけですな。スタジオで「それ無理」ってなったら誰も得をしないからね。

流石に急いでいるとのことで返事も早い。多少不備があるものの、依頼曲の情報と収録日が送られてきた。

キーは少しズレていた記憶があるのだけど、まあ何とかなりそうだ。でも出来るならきちんと練習をしてより良い演奏をしたいと思い、その旨を添えて4択で送られてきた収録日の最も遅い日をとお願いすることにした。

…が、

「その日だと間に合わないので今回は違う方を探します」

?どういうこと?

じゃあ、なんで4択にその日があるのだ?私は何か試されたのか?

このやりとりが数日間で行われたというなら、百歩譲って理解もする。でも、数十分の間に日程が変わる程急いでいたということなら、そもそもなぜSNSを使うのだ?意味が分からん。常時SNSを覗いては確認しているとでも思っているのか?

 

…というようなことをその相手に言おうかなと思ったのだけど、止めました。別に波風を起こしたくないという理由じゃないよ。私が今後その人との距離を考えれば済む事だし、成人した相手にそんなこと言っても無駄でしょう。

 

周りの目を気にしないというアーティステックな気質も大切だと思うけど、有限な時間の中を生きているのだから、出来る限り非効率なことは避けつつ、より良い物を作れるようにしたいものですね。自戒も込めて。