誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

10年前のこと

今週のお題「10年」

 

10年前は、イベントの手伝いをやっていたような記憶がありますなあ。

確か夏頃あたりから、当時お世話になっていた音楽制作会社さんのイベント部門が人手不足とかで、色んなイベントの裏方を手伝ってましたね。まあ、当時はお金もなかったし、タダで音楽を聴けたり場の雰囲気を味わえる、と得した気持ちだったのだけど…長く続けるものじゃないとは思う。

 

私がやっていたのは、機材をトラックから降ろしたり、或は載せたり、お客さんの誘導だったりなのだけど、自分の現場だけがそうだったのだろうか、とにかくピリピリしていた。

ちょっと要領が悪いと怒鳴られるなんて当たり前で、それが積み重なって田舎に帰った人もいたっけ。ライブが終わる真夜中に集まって時間内に片付けるという仕事だから、ピリピリするのも分かるんだけど…メンタル弱いときついかも。

 

私の場合、要領が良かったのか運が良かったのか、あまり怒られる事もなく、声がかかると手伝っていたのだけど、段々頻度が上がってきて、その内現場をまかせようなんて話まで出てきてしまったのだな。

このまま手伝っていたら、その内抜け出せなくなると思い始め、結局、音楽活動をしたいからということで、その後イベントの手伝いは辞めました。

それきり、その音楽制作会社さんとも縁は切れたけど、懸命な判断だったとは思う。

ま、良い経験になりましたよ。

ただ、その後はライブへ行っても純粋に楽しめないですね。目の前でアーティストがライトを浴びているけど、裏方さんは理不尽な怒りを現場リーダーにぶつけられたりしているのだろうなと考えてしまうのだ。辛いだろうな、と。

そういう意味では、手弁当でやっている演奏会の方が、純粋にその場と音楽を楽しめると思う。

苦悩をするのは作家だけで十分だ。