誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

オーケストラの編成

昨日に続いてアルバムの話。今日は編成について少し。
アルバム全体を「コンサートで演奏すること」としたのだけど、編成は2管編成にしています。2管編成というのは、その名の通り管楽器奏者が二人ずついる編成のことで、ハイドンによって定型となったそうですね。
さて、この2管編成。今回のアルバムでは、少し楽器を増やしたいわゆる「ロマン派型」の編成にしていますが、3管編成が基準の昨今、この編成を選んだ理由は奏者を集められるか不安だったからでした。
昨年ファイアーエムブレムの楽曲をオーケストラ編曲始めた際、演奏者数が不定でした。私の他にいた編曲者さんは、大きなものを作って奏者が足りなかったら削ろう、という考え方だったのですが、私はこの時、逆だったんですね。
奏者の少ない編成は、オーケストラの大きさという点では、及ばないのだけど、人が足りなかった場合でも、大切な部分は鳴らせるはずだし、人数が集まったら手分けして練習することで、演奏自体の精度を高めることができる。
言い方を変えると「あまり信用していない」ということになるのでしょうか。
ただ、2管編成というのは、古典派、ロマン派といったクラシック音楽と聞いて思い浮かべるであろう音楽家ーベートーベン等ーがとっていた編成でもあるので、これはこれで勉強になりましたし、自分がクラシック音楽を聴いて心地よいと思うシーンをあちこち散りばめることができ、全体としてキレイに仕上がったかな?なんて手前味噌ながら思ったりします。
3管編成になると和声の選択幅も広がるし、多分現代的な響きになるのでしょうね。次回の機会では、もう一歩大きな音楽に挑戦しようと思います。

■7th Album Edge of the world
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