誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

アルバム制作で使った音源

今日は7thアルバムの制作に使った音源のお話。
ソフトウェア音源というものにMIDIデータという音符情報を送信して音を鳴らしているわけですが、今回私が使用したのは【コチラ】。
最近はオーケストラ音源といっても本当に色々なものがあって、それぞれ工夫をこらしながらよりリアルで本物の質感を得られる音源を制作していますね。もちろん、値段もそれなり。
私が使用した音源は、今でこそ3万円でお釣りがくる価格ですが、私が購入した時は7万円ほどしました。さらに言うなら私が学生の頃はハードウェアも合わせると100万円弱くらいしたんじゃないかな。今回使ったものは学生時代に憧れていた音源だったので、7万円で購入できると知った時、何かのジョークかと思ったものです。
さて、この音源。音源の紹介ページでも語られていますが、音を重ねた時、真価を発揮します。リアルというのか自分が想像するような音が出るんですね。
以前、この音源を使ってベタ打ち(細かく調整せず作ったMIDIデータのこと)の音源を同業者さんに聴かせたら「結構作り込みましたね」と言われました。つまり、あまり聴こえ方を細々やらなくて響くんです。
ただ、もちろん今回のアルバムではベタ打ちでなく細々丁寧に作っています。一拍ごとにテンポ情報を書き換えたりもしてますし、奏者の人数が変わっているフレーズはそこだけ、人数の増えたサンプルを使って鳴らしたり、周波数帯を調整してニュアンスを残しつつ暖かみのあるように
したり…等々。
聴いて頂く分には知らなくても問題無いことですし、言われても中々気づかないことですが、こういった細かい作業の積み重ねが力を生むのだと思っています。
「何となく暖かみがある」など感じて頂けたら甲斐があったというものです。

■7th Album Edge of the world
http://natural-wings.net/nwr007pr/index.html