APOLLO09が開催されます
明日の10:00からネット音楽即売会イベントAPOLLO09が開催されます。
今回も出展しますが、ここ数年コツコツと作り続けてきた11アルバムをようやくリリースできます。本当に長かった。自分も相当執念深いなあと思います。
構想を練り始めたのは10thアルバムより前でした。
5thアルバムでジャケットイラストに使わせてもらった磯野先生とまたご一緒したくて即興演奏というスタイルはそのままに、今度はミニマルミュージックではなく、自分の歌心とでも言いますか、メロディーを押し出そうという気持ちで演奏の録音を始めたわけです。
演奏中、考えてしまったり、何かに気を取られてしまった録音はアウトテイクとしました。
なので、1曲1曲には感情と言いますか自分のイメージが色濃く反映されているのではないかと思います。一方で、その演奏に重ねて行く音は考えながら構築しているので、曲自体は自由な作りですけど、思考のバランスはいいのかもしれません。
とりあえず、一つ形にできました。
ちょっとだけ力が抜けてしまったのですけど、また次の作品作りに向けて頑張ろうと思います。また素敵な風景に出会えるといいなあ。
Chinese Instrument seriesとある
ギターやアップライトベースでお世話になっているAMPLESoundさんが先日中国楽器をリリースしましたね。
中々、自分の好みに合うアップライトベースがなくて、フラフラと探していた時にこちらのそれを知り、以来ずっと愛用しているのですが、12弦ギターをリリースした辺りから、今度はマンドリンなんかリリースしないかなあ、なんて思っていたら琵琶でした。(Pipaの読み方はピパでいいのかな)
こちらで扱っているアコースティック楽器の質感がとても好きなので、マンドリンのトレモロなんか個人的にワクワクしていたのですけど、今回のリリースにはシリーズと付記されているし、今後は中国楽器がリリースされていくのかもしれない。
持っているアイリッシュブズーキもマンドリンと同じ複弦だし、ものぐさしないで演奏できるように練習しましょうかね。伴奏用にと購入したものだったのだけども。
北の大地で
日本ハムファイターズが打ち上げたボールパーク構想、ご覧になりましたか?
ライオンズのボールパーク構想も、老朽化したあれこれを改修しつつより良い観戦、練習環境の整備というもので、これはこれで楽しみですし、ワクワクものなのですが、ファイターズが今回紹介したボールパーク構想はその上を行くものだなあと思いました。ちょっと悔しい。
正直に言って、ここで紹介している様子が2023年には現実になっているのかどうかよく分からないのですが、未来に夢を見ようという気概は素晴らしく、是非、実現してほしいなと思います。そして、形になったら一度はここで野球観戦をしてみたい。
今年のドラフトで入った高校生選手、それこそ吉田投手がチームの主力となっている頃にオープンするのだろうなと考えると、選手たちのモチベーションになりそうですよね。選手としてはそうでもないのかな?どうだろう?でも、天然芝っていいよね。羨ましい。
実現するのは、色々と問題が上がっている東京オリンピックの更に3年後なので、まだ先の話ですが、本当に楽しみですね。
旧作に学ぶ
少し前の話ですが、最近の若い方が”ドラゴンボール”を読んでイマイチと感じた、という記事がありました。別のところでも”ニューロマンサー”を”攻殻機動隊”のパクリと断じていた方がいたようですね。
後半の話は、時系列からいうと逆なので、知らないだけなのだろうと思う話なのですけど、礎となった過去作品を読んでガッカリするという気持ちは分かります。
私は推理小説が好きで読んでいたのですが、若手作家さんの文章が合わなかったので、いい機会だから古典的な作品、いわゆる黄金時代と呼ばれた時代の作品を読んでみたのです。
ところが、やっぱりガッカリするんですよね。
ヴァンダインの”ベンソン殺人事件”だとか、高木彬光の”人形はなぜ殺される”は、期待していただけにちょっと残念でした。ネタバレになるからここには書きませんけど、うーんと腕組みをしてしまう。ファンも多く、ロジックの美しさが取り上げられるエラリークイーンの謎シリーズも読んでみたいところなのですが、そんな訳で少し躊躇しています。
そんな中、時代としては新しいけど古典として紹介された鮎川哲也の”リラ荘事件”は面白かったので、こんな風な作品だったらいいなあと思ったりもするのだけど、どうなんでしょう。
でも、ガッカリするというのは、それだけそこに続いた人が洗練させたということなんですよね。読みやすさだったり、ミステリならロジックの美しさだったり。
単純に過去の作品を読んでガッカリするのではなくて、そこからどういう風に派生したかという読み方ができないと、古典というのは思ったより楽しめないものなのかもしれません。
#12 チップチューンと私【水晶の龍】
ファミコン時代の好きだった曲を思い出して綴るチップチューンなお話。12回目はスクウェアの水晶の龍。
先日紹介したデッドゾーンもそうだけど、86年はAVGがリリースされていた年だったんですかね。ディスクシステムが登場して記録も安易になったし、中断して続きを遊べるゲームが増えてきたのかもしれない。
しかし、こちらの作品は最後まで行けませんでした。
砂漠の中を彷徨っては部品を集め、宇宙に行っては龍に落とされるという繰り返しをしていたような気がします。ただ、その砂漠を彷徨っている感じがSFっぽいというか何とも言えない雰囲気でしたね。
音楽はオープニングとエンディングにしかなく、最後まで進めていない私はオープニングテーマしか知りません。ただ、この曲がすごく好きで、当時、友人宅でカセットテープに録音させてもらい、家で聴いていたものです。ディスクシステム持ってなかったからね。
で、大分経ってから知ったのですが、こちらの音楽はファイナルファンタジーで知られる植松さんが担当されていたのだとか。この1年後にファイナルファンタジーがリリースされることを思うと、色々迷走していた時期だっただろうなあと余計なことを思ったりします。
チップチューンで良い曲を調べようとすると、大抵、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストが出てくるので、他にもたくさん素敵な曲があるだろうと書き始めたブログ記事ですけど、こんな風にゲーム作品のネームから離れたところでも心に残るのだから、やっぱり素晴らしい、そして力のある作曲家さんなのだろうなあと思います。
その植松さん、先日、体調を崩して休養するという記事を拝見しました。
若い頃の感性、というのも難しいのでしょうけど、ファンタジーから離れたSF世界のポップ・ミュージックをまた聴いてみたいです。
3年振り11度目
途中、幾度となく中断をしながらコツコツ作ってきた11thアルバムを17日に催される音楽イベントAPOLLO09でリリースします。
詳しいことはパッケージに同封されるブックレット(PDF)に書いているのですが、10thアルバムから約3年振り、作り始めてから5年も経っていたことに驚きでした。年々時間の流れが早くなっていきますが、この調子だとやりたいことをやる前に寿命が尽きてしまうのではなかろうか。
今回は、PVも作ってみました。
また、現在ティザーサイトを公開していますが、こちらはリリースと同時に更新する予定です。
これまで10作品リリースしてきましたが、11作目にして大分自分の想像するような音が奏でられるようになってきたような気がします。楽器の構成や音の広がり方、もちろん演奏。若い頃はお金がなくて機材を揃えられなかったし、両手でピアノだって弾けず、ましてや即興なんて考えられなかったものです。
作ってみたい音楽はまだまだあります。
今の所、音楽制作のご依頼は落ち着いているので、今の内にアイデアを練り、今度はもっと早く作品をリリースしていきたいと思います。
頑張ろう。
#11 チップチューンと私【魔界島】
ファミコン時代の好きだった曲を思い出して綴るチップチューンなお話。11回目はカプコンの魔界島。
カプコンの魔界作品だと村の方が有名かなあと思うのですが、コンシューマーらしい謎解きアクションで、当時の作品らしく結構難易度の高いゲームではあります。
七つの島を巡り、大海賊ビアドの宝を探すというのが大筋で、島それぞれに特色があるわけですが、その島のBGMがどれも大変良いのです。カプコンのファミコンBGMというとロックマンを引き合いに出すことが多いような気もしますけど、魔界島も劣らないと私は思います。
ジャックナイフ島やオオカミ島の音楽も大好きなんですけど、自分のラテン趣味から一押しはマーメイド島の音楽ですかね。
ちなみ、カース島というステージもあるのですが、こちらのBGMを聴くとどういうわけか中華春雨を連想します。当時、中華春雨を食べながら遊んでいたわけでもないんですけど、どうしてなのか未だに謎です。
この作品に触れたのは小学生だった頃、丁度夏休みだったような気がします。
夏という季節に海を冒険するという作品はどハマりですね。
一応、完全クリアというのでしょうか。攻略法をどういう経緯か忘れたけど知っていたので、それに沿って隠されたアイテムも獲得しつつエンディングまでたどり着き、BGMも録音しましたし、その音楽も耳に残っています。
それにしても、本当に耳に残るというかメロディーって覚えているものですね。音色自体に表現力がないからメロディーで頑張ったという話を当時のサウンドスタッフインタビューなんかで目にします。
今は技術も進歩して、それこそ環境音楽のようなものが増えたり、耳に残らないような音楽が増えていたりするのだろうなあとは思いますし、ゲームが主役である以上、ゲームをどうやって引き立たせるかと考えるのは当たり前のこととは思うのだけど、一方で、時間が経ってからでも、ふと口ずさむような音楽があってもいいかな、なんて思うのでした。