映画「Steve Jobs」を観ました
ミステリばっかり読んできたけど、ここ最近はあまり読みたい本がないので、少しずつ色々な映画を観てみようかなあと思っています。音楽を聴くより、違うジャンルに触れた方が発想力が膨らむということもあります。
高校、大学時代は、PC98を使って音楽制作をしていました。
高校ではみゅあっぷ98とFM音源。大学ではレコンポーザー98とSC-88Pro。
そうこうしているうちに、PC98のディスプレイが壊れてしまい、時代もMS-DOSからwindowsに移っていたので、私もwindowsを選ぼうと思っていた頃、友人からMacを勧められたのですね。その友人もMacユーザ。
曰く「Macは創作のことに注力できる機械。windowsはそれ以外のこと(当時はパーツ毎の相性とか)も考えなくちゃいけない」
機械を組み立てたりするのも好きだけど、なぜコンピューターを利用するのかと問われれば、私の場合、音楽制作だったので、それならMacを選ぼうとなったのでした。
それ以来、ずっと愛用しているMacだけど、スティーブ・ジョブズさんの名前を聞いたことはあるものの、それほど知っているわけではありませんでした。とてもカリスマ性のある人、ということくらいかな。
亡くなった後、伝記が本になったり映画になったりしたのは知っていたので、いつか観たいと思いつつ、すっかり忘れていたのだけど、今回レンタルショップでふと見かけたので、観てみた次第です。
多分、色々なところが大袈裟に描かれているんじゃないかなと思います。MicrosoftにOSを真似されて怒りの電話を叩きつけるところは爽快だったけど、流石に受話器は壊れないんじゃないかなあ、とか。
それでも、自分で立ち上げた会社、自分が呼び寄せた人から退任させられたり、友人から退社を告げられるシーンは、とても切なかったです。自分は良いと思ってやっているのに、人が離れていってしまうのは泣けてきます。
物語は、氏がAppleに復帰してiMacがチラリと出てくるところで終わります。
最初は「Appleユーザだし、一度は見ておかないと」という気持ちだったのですけど、観終わってみると、一人の人間の人生ドラマとして、生きる意欲や考える力を与えてくれる素敵な映画だなと感じました。
今の若い人たちからすると、前半部分の機械工学は何をしているのか分からないかもしれないけど、普段使っている機械がどういった情熱の元に生まれたものなのか知っておくだけでも価値があるんじゃないかなと思います。
おすすめです。