懐かしいFMサウンドが作れます
あれは90年代ですか。
私が作曲に興味を持って取り組み始めたのが、確か高校二年生の秋くらいだったのですが、当時のパソコンと言えばPC98で、そこから鳴る音はFM音源によるものでした。
今のように分かりやすい打ち込みソフトもなく、正にプログラミングをして音楽を奏でていたわけですけども、そんな中、ぱっくんソフトの”みゅあっぷ”という同人ソフトを見つけ、その便利さから更に作曲に夢中になったものです。
…まだ存在していたことに驚きですね(失礼)
流石にこれを購入したTAKERUはもうないけど。
FM音源。
周波数変調を応用した音色合成方式で音を出す音源なんですがー詳しいことはWikiに譲るとしてー使う人によってとても個性の出る音源だったのです。
そんなところから始まった音楽人生は、MIDI音源(SC55mk2)へ進み、ピアノや譜面を覚え、笛を吹きと続き、フランクミュラーの音楽を作ることにまでなったわけですが、始まったところはやっぱりFM音源なんですね。
ゲーム音楽も実際の演奏がそのまま使われていることが珍しくない昨今、ゲーム音楽制作をしていてもFM音源など話題にものぼらないわけですが、現在、ひょんなことからSFCの音源をシミュレートするアプリを見かけ、それを使ったゲーム音楽を作っています。C700というのがそれ。
習作を作りつつ、段々と扱い方が分かってきたところ、マニュアルを見る為に同サイトを眺めていると、気になる表記がありました。
「VOPMをMac対応にした」
私がPC98時代に使っていたFM音源はOPNという少々パラメータが少ないものだったのですけど、OPMもFM音源。オペレータの数も一緒なので、OPNと近い感覚で音が作れる…はず。使った事ないけど。
こちらもフリーなので、恐る恐るダウンロードして呼び出してみると…あぁ、私の知っているFM音源。パラメータの数や略称の表記が少し違うようだけど、見覚えのあるアルゴリズムに狂喜しました。
今のところ現在のゲーム音楽のためにSFC音源を扱っているけど、機会があればこちらのFM音源でもゲーム音楽を作ってみたいなあ。高校生の頃になかった音楽の知識と合わせれば面白い曲が作れそう。