先日購入したミステリ「倒錯の死角」を読み終えました。著者紹介欄に叙述トリックに定評がある、と書いてあるし問題無いかな、今回の本は叙述トリックです。
叙述トリック…一般に作者が読者を騙すトリックと言われます。例えば、ある事件が起こり、刑事がそれを解決する。解決した後、その刑事が実は女性だった…とか。もちろん、文章中、明確に性別を指示するような表現はしません。ただ、ミステリである以上、何らかの形で示唆する必要はあるのだろうなとは思いますが。
さて、今回の本。
人の好みもあるし、あまり書くとネタがばれてしまうので、詳しくは書けませんが、ガッカリでした。アンフェアな部分もそうですけど、「そこでそんなこと言うか？」というところがあったり、登場人物がさっきと全然違うことを考えていたり。サイコもの、ということで彼らは精神的に病んでいる人だから、と言えばそれまでなんでしょうけど、ロジカルなものを求めてミステリを読む人間からすると、かなりキツい。
う〜む、気分転換にと読んだのに、かえってストレスが溜まるとは…。
