絵画に音楽
先日、”展覧会の絵”を聴きに行ってきました。ラヴェル編曲の。
毎回鑑賞に行っているオケの今回の定期演奏会は、シューマンと前述のラヴェルの二本立てで、片やオーケストレーション不得手と言われた人物、片や魔術師と言われた人物を対比して楽しんでみようという趣向だったのです。シューマンが聞いたら「わし、当て馬かい!」とご立腹されるのではなかろうか。…いや、神経弱そうだから、無茶苦茶へこむかも。
ラヴェルの音楽は好きですし、シューマンの4番にしても聴いたことがなかったので、楽しみにしていたわけですが、今回はちょっと物足りなかったのが残念でした。特にラヴェル。
”展覧会の絵”というと、プロムナードの旋律が有名だと思います。その旋律が絵画から絵画へ移動する時に流れる、いわば間奏のようなものになっているんですけど、演奏がソロだったりするわけです。皆が知っている旋律、ソロ、楽器の技巧。色々と難しいのでしょう。アマチュアオケですし、ご愛嬌なんですけど、トランペットやホルンが外していたのがやっぱり残念ではありました。
ただ、普段のオケではあまり馴染みのない楽器を聴けたのはよかったですね。サックスが鳴るあたり、個人的にはラヴェルな感じでした。
原曲は、ムソルグスキーが友人の画家の遺作展(だったかな?)を観覧した印象をピアノ曲にしたものなのだそうです。だから、各絵に対する曲とそれらの曲を繋ぐプロムナードがあって、一つの長い曲になっているわけなんですけど、こういうのをアルバムで作ってみたら面白いかな、なんて聴きながら思いました。
私、なぜか音楽の人間より絵画の人間の方が知り合いが多いので、機会は作れるんじゃないかなあ、なんて勝手に考えています。
ここ最近は色々お手伝いをしていて、中々気が回らないのですけど、頭の片隅に置いておきたいなと思います。