”正解するカド”を観ました
これから始まるアニメ作品、としてどこかで紹介されていて、あらすじから面白そうだなあと思っていたものの、その後すっかり忘れていたのですが、いつの間にやら完結したようで、それが期間限定で公開されていると知り、今回観てみました。
今のSFというのはこういうものなのだろうか?
あらすじを読んでみると、”幼年期の終わり”のような感じです。
どこからともなくやって来た何者かが、人類を凌駕するテクノロジーを持っているのだけど、侵略することもなく、ただ世界を良くしようとしてくれる。見返りを求められもしない。”幼年期の終わり”では、さらに姿も見せないので尚更不気味なのだけど、”正解するカド”では姿を見せるし、世界を進めるため、というようなことを言っているので、不気味さはあまり感じません。
SFの代表的な作品として知られる”幼年期の終わり”をおそらくオマージュしているであろう作品ですし、そこからまた違う”正解”を示してくれるのだろうとワクワクした記憶があります。
でも、総集編を見ると腕組みをしてしまいます。
期間限定ですが、一通りご覧いただけますので興味があればご覧になってみてください。好き嫌いがあると思うので、否定するつもりはないんですけど、期待していた作品ではなかったです。
”幼年期の終わり”の方が清々しいというか潔く描かれていますかね。切ないけど。
ひょっとしたらアニメの原作として小説があるのかなと思って検索してみると、どうやらアニメオリジナルらしいですね。でも脚本の方がそのまま小説家でもあるようでした。
時代が変わったってことなのでしょうか。
私が大学時代に読んでいたミステリの多くは、私より年上だけどいわゆる若手作家が多かったのですが、彼らに対して、老練なミステリファンからは「人物が書けていない」等々バッシングがあったそうです。ただ、当時、私自身はそのように感じませんでした。パズル的な面白さに魅了されていたように思います。
今、これと同じようなことが起きているのかなと考えてしまいます。
世代格差とでも言いますか、物語に期待する面白さという基準が異なって来ているのかな、と。それこそ”幼年期の終わり”のラストのような気分です。
願わくば、ワクワクに始まって、色々と考えさせられるSFを昔のように読めますように。
こんなマンガでもほっこりしてます
本屋さんに小さな冊子が置いてあり、確か一話だけ読めるようになっていた作品なので、Webでの立ち読みではないのだけど、こちらもほんわかしたので気に入って読んでいる作品です。
八雲さんは餌づけがしたい。(1) (ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 里見U
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/09/24
- メディア: コミック
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一人暮らしの高校球児に未亡人がご飯を食べさせるマンガ、というと説明が終わってしまうのだけど、私の野球好きもあるのか穏やかな感じが好きです。私はそう思わないけど、タイトルからエッチな作品だと感じる人もいるらしい。
今は5巻まで進んでいて平和なお話なのですが、なんとなく恋愛風味が出てきたような、そうでないような感じです。
ただ、分からんでもないけど、個人的にはそういう要素なく、ただただ平和な日常がすぎて欲しいなあという気持ちが強いんですよね。彼が高校を卒業する時は、きっとアパートから出て行くのでしょう。きっと相当切ない気持ちになるんじゃないかと思うけど、ただただ相手を大切に思うような暖かい気持ちになれるといいなあ、なんて思うわけです。高校一年の夏の予選が終わったばかりなので、早い話ではあるけども。
野球部員が登場して、野球マニアな少女が出てくる作品ですが、野球の知識は必要ないです。ヒロインの八雲さんは素人ですし(それが面白いというのもある)。
年下の男の子に世話を焼く女性のお話が好きなら是非読んでみてください。
それほど打破しなかった
先日、眠眠打破を頂きました。
カフェインはあまり体に良くないらしいし、見た目がクスリめいているので、しばらくの間、飲むのを躊躇っていたのだけど、あまりに眠いので試してみたわけです。
が、
結果を言うと、それほど打破できませんでした。
コーヒー味ではあるけど、やっぱりクスリめいていて美味しくない。顔をしかめるくらいなので、飲んだ時はその不味さに目が冴えるけど、少しするとまた眠くなってくる。飲む前は、しばらくギンギンになるのかなあと思っていたのだけど、ただただ不味いだけの飲み物でした。残念。
やっぱり眠い時は寝ろ、ってことなんですかね。
世の中には入眠の悪い人がいるそうだけど、年中持て余しているこの眠気を少し分けてあげたい。あるいは何処かに眠気を貯めておきたい。
気持ちアンビエント
ご依頼をいただき、現在はノベルゲームの音楽を作っています。
先日仕上げたダンジョンRPGの音楽は、どちらかと言うと賑やかな音楽だったのに対し、こちらは静かな方なんですが、文章を読むことが中心なので、できるだけ読み手が文章に集中できるようにしつつ、無意識のうちに感情を動かすような音楽で作品を支えたいなあと思っています。
音楽の種類にもよりますが、音楽を聴きながら込み入った文章を読むのが苦手ではあります。音楽に意識が持っていかれると言うか、文章に集中できなくなってしまう。学生の頃は平気だったはずなのだけども、何故なのかね。
中には、勉強をする時に音楽を流す方もいるでしょうし、むしろ音楽が聴こえてこないと物足りないという人もいるでしょう。
そういう方からすれば、ちょっと物足りないかもしれないけど、そんなスタンスで作られた音楽にも触れていただけると嬉しいなあ、なんて思ったりします。
音楽を担当したゲームが今週末にリリースされる予定です。
今制作中の音楽が使われるわけもないのですが、こちらもノベルゲームなので、ぜひ遊んでみてください。リリースされましたら、またこちらでもご紹介したいと思います。
マンガでほっこりします
高校に進学してからはマンガより小説を読むようになり、大学に進学してからもっぱらミステリを読んでいたのだけど、このところ読みたいミステリがなく、面白そうだと思って読んでみてもガッカリすることが多かったので、マンガを読んでみています。
本屋に行くとたくさんマンガがあるけど、最近は立ち読みもできないし、みんなはどうやって選んでいるのだろう?と思っていたものだけど、出版社さんがWebで読めるようにしてくれているんですね。
一昔前は、雑誌で宣伝して単行本を購入してもらおう、と言う作戦だったような気がするけど時代も変わったものです。雑誌と違って買う手間が省けて良いなあ。
今回ご紹介するのは、私が気に入って読んでいる作品の一つ。
からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 山本崇一朗
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: コミック
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近頃はアニメになったり、本屋にたくさん置かれていたりするので、人気が出てきたと言うことなのでしょう。私が知った頃は2巻が出たばかりで、1巻を探すのも苦労した覚えがあります。「よつばと!」が好きなら楽しめるはず、と言う紹介で読み始めた作品。
タイトル通りの内容で、まあ、イチャイチャしているように見えなくもない作品なんですけど、何だか温かい気持ちになります。”ニヤニヤする”と紹介している方が多いようですけど、私はあまりニヤニヤしないですね。ほっこりしてくる。
ちなみに、私はアニメを見ませんでした。
マンガはいいけど、アニメだとこっちが恥ずかしくなるような気がしてね。
それこそこっちが赤面しそう。
のんびりした作品が好きな方、オススメです。
ゲームで遊ぼう
最近、少しゲームで遊ぼうかなあと思っています。
思考が柔軟な人間ではないけど、最近はもう一つ頭を使えていないと言いますか、考える力が弱くなっているような気がするんですよね。それを痛感したのがゲーム。
子供の頃はファミコンでよく遊んでたし、ゲームのルールを覚えた上で工夫して遊んだものだけど、最近は少し複雑なルールのゲームにあたるとすぐに諦めてしまうのだな。
「仕事で頭を使っているのに、何で余暇を過ごす遊びにこんなに頭を使わないといけないのだ?」と言うのがこれまでの考えだったのだけど、仕事以外の場面では考え方を変えて取り組めるようでないと、頭の柔軟さって失われるんじゃないかと思うようになってきまして。何でも使わないと衰えるものですしね。
それにしても。
子供の頃はゲームでばかり遊んでないで勉強しろ、なんてのが当たり前だったけど、最近のゲームは馬鹿にできんのではないか?そうでもないか?まあ、作品にもよりますか。
確かにテストで良い点を取る力はつかないかもしれないけど、考える力を養うことはできるんじゃないかなと思ったりはします。想像力は昔の方が養われたかも、と考えてしまうのは私が古い人間だからかもしれないが、何れにせよ節度を守って遊ぶ分には脳に良いツールのように最近は強く思うのでした。
君ら、楽しいか?
近所に野球グラウンドがあるので、休日は通る度に覗いているのだけど、最近は少年野球のリーグ戦(多分)が行われているようで、壁当てなど全くできません。
まあ、少年野球の試合を見るのも楽しいので、それはそれで良いのだけど、少年たちは楽しく野球をしているのだろうかと訝しんでしまいます。
試合中だし、彼らも真剣勝負だから流石に笑いながらはプレイしないだろうけど、そういうことでなく、監督(あるいはコーチ?)が味方を野次っているというか、「そんなんじゃダメだ」というようなことを結構な割合で言い放っているのだね。
「そんなんじゃダメだからこうしろ」
個人的にはもっと伸び伸び、楽しく野球をさせてあげれば良いのにって思うのだ。長所を伸ばすのではなく、短所を改善する方に注力するというのは今も昔も変わらないものなんですかね。出る杭は打たれるとでも言おうか、何だかなあと思います。
世の中には色々な人がいます。得手不得手があります。
型にはめて力を発揮する人もいるでしょうし、自由奔放にして開花する人だっているでしょう。でも、型にはめるのは外野の仕事なのかな、と思うんです。
大切なのは、本人が考える、ということではないのかな。
本人が必要だと思えば短所を補う訓練をすれば良いし、長所を伸ばすことで情熱をたぎらせられるならそれを選べば良い。
自分の経験の全てが相手のためになるわけじゃないのだ。
とはいえ、聞くところによると少年野球の監督さんも保護者の皆さんから色々と言われるそうで、単純に”楽しく野球をしましょう”と言えないのだそうな。
まあ、色々な人がいるわけです。難しいことだね。