誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

黄金1926

巨匠ヴァン・ダインの処女作「ベンスン殺人事件」を読了しました。
普段読んでいる国産文庫本と比べて、字が小さいことにまず驚き。本の厚さ自体は、大したことないのだけど、とにかく字がびっしり書いてあるので、読みがいがありました。ただ、これは翻訳本だからなんでしょうけど、ちょっと読み辛いかな。少し説明っぽいというか、ぎくしゃくしているというか…。
さて、感想。
リメイクされたゲームを遊んでファンになり、オリジナルを遊んでみたけど、ちょっと物足りない…という感じでした。
驚きのトリック…というのではないし、最近流行(?)の叙述トリックでもない。(氏は叙述トリック否定派だったか?)本当にストレートな推理小説ですね。後にたくさんの模倣作品を生み出したという本作品ですが、むしろ、この前に幅を利かせていた推理小説がどんなものだったのか興味ありますね。
とはいえ、同氏の名作と言われる「グリーン家殺人事件」、「僧正殺人事件」は読んでみたいな。