日常のこと

信号のない横断歩道で車の流れがなくなるのを待っていました。日差しが心地いいなあ、なんて思いながら。
すると、タクシーが横断歩道の前で止まり、運転手のおじさんが私に横断歩道を渡るよう手で合図をしてくださるではないですか。ありがたいなと思いながらちょっと道路へ踏み出して、反対の車線を確認すると渡るには難しいタイミングで車が近づいています。
「渡るには難しいので、先に行って良いですよ」という合図をタクシー運転手にしながら後ずさりすると、ニコニコしながら「いいから渡ってしまいなよ」というジェスチャーを返してきます。
困ったなあと思いながら反対車線を振り返ってみると、反対車線の車も止まってました。そんなこんなで恐縮しながら渡ったのだけど、その後歩きながら、こういう風景を平和っていうんだろうな、なんて感じました。
隣の人にちょっと優しくするだけで、結構世界は開けるものなんじゃないかな。