誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

裏物語

スポットライトを浴びている人間の側には、大抵それを支える人間がいます。
今回読んだ本「裏方」はプロ野球の世界における裏方さん達のお話。審判はもちろん、トレーナーやブルペン捕手、グラブ職人、スカウト、スコアラー、そしてグラウンドキーパー。
ノンフィクションということで、時代は古いながらも実在した選手が出てきますが、特に野球が好きでなくても裏方の情熱を感じられる本です。個人的に驚いたのが、彼らのほとんどが単年契約だということ。選手のように数字で結果が分かり、戦力外となるものではないだろうけれど、同じくらいやっぱり厳しい世界なんだと感じました。本当に情熱がないと続けられない。
好きなことを仕事にするというのは大変です。仕事にありつく、というのもそうだけど、仕事になると見方が変わるというか、接し方が変わってきます。また、自問自答度が高くもなる。本当にこれでいいのか?と。
ただ、結局のところ楽なことなどないのだし、辛く苦難があるから幸せになりたいと強く願い、何かを得ようとするのだね。
ちなみに、私は無宗教だけど、例え力尽きて倒れたとしても、いつか同じところー同じ苦難にー還ってくるような気がする。自分の力で乗り越えない限り。