映画「オーケストラ・クラス」を観ました
音楽に触れる機会の少ない子供たちに楽器を無償で贈呈(!)し、プロの音楽家が指導するというフランスの教育プログラムを題材にしたお話。
音楽を題材にした映画を観たいと思っていたところで、この作品を見かけ、今回鑑賞してみました。
バイオリニストとして挫折した人が、小学生に教えることで自分も音楽に喜びを見出していく、というのが粗筋です。テーマとしてはありがちだけど、王道的でもあるので、優しい気持ちになって純粋に楽しめるかなと期待した作品なんですが、実際に鑑賞してみると想像とはちょっと違いました。
全体的に絵が暗いというのもあるのだけど、何となくドキュメンタリーのような印象を受けます。この映画を観終わった後に予告編を見てみたのだけど、予告編はとてもエモーショナルで、多分、実際の映画では大分淡々とした印象を受けるんじゃないかな。
ただ、着飾ったものではなく、それだけ現実味を帯びているとも言えます。
前半の演奏シーンは中々キツイものがあるし、子供たちが訳も分からず言い争うので、先生同様イライラとはします。でも、その分ラストの演奏が映えますね。とは言え、前述の通り淡々としているので、ラストの演奏会もそれほど盛り上がる感じではありませんでした。
面白くないという訳じゃないのだけど、ちょっと残念、というところでしょうか。
もう少し音楽を聴きたかったです。