前回、首のカテーテルが血液凝固で詰まったという話でした。
おかげで結構しんどいことになるのだけど、その処置の前に25日から食事が始まったのです。
その時の食事がこちら。
重湯とスープにりんごジュースです。
低残渣食といって、腸に負担のかからない食事ですね。重湯というのはお粥の米がないもので、暖かいとぎ汁みたいな感じかな。ただ、ほのかに梅の味(香り?)がします。
元々、ものを食べるのがそれほど好きではないのだけど、この時ばかりは嬉しくて楽しみでもありました。まあ、食べるといってもほとんど飲む(スプーンですする)だけでしたけど。
また、食事が始まったことで点滴からも解放されました。
点滴が繋がっていると服も着替えられないし、移動するのも点滴台を転がして行かないといけないので、なんだかんだで面倒なんですよね。
私の病室に掲げられていた「禁食中」というプレートも外されて、いよいよ回復に向かうわけです。いやあ生きているって素晴らしい。
この日が3月に入って初めての食事だったので、大体24日間食事をしなかったことになりますね。(入院前日の1日にも食べたけど、かまぼこ一欠片だった)体重も落ちて落ちて、48kgくらいだったかな。まあ痩せたよ。板の間に座ると痛いくらいお尻の肉がなくなった。
この病気になって最初に病院へ行ったのが1月下旬で、その時は60kgくらいあったから、かれこれ12kg近く落ちたことになるわけだけど、食わなければ体重が落ちる、ということを実践してみたわけだ。
世の中には痩せたい人が多いそうだけど、話は簡単。
痩せたかったら食わなければいいのだ。
病院ダイエットは痩せますよ。あんまりオススメしないけど。
この数日後に重湯が五分粥(半分お米)になり、更にその数日後、ご飯になったのでした。病院食は味が薄くて美味しくないって聞くけど、私が薄味好みだからなのか、薄いとは感じませんでした。コンソメスープなんかちょっと濃いくらい。
ただ、向かいの爺さんは、味が薄くて不味いと言っては食べ残し、せんべいを間食してましたね。こちらの体調を気にして用意してくれるものを食べずに、間食するっていう神経が私には理解できなかったな。それとも歳をとるとあんな風になるのか?
周りの病人をみて感じたことは色々あったけど、それはまた別の機会に譲るとして、とにかく食事が始まったのは、喜ばしいことでした。普通にご飯を食べられるってことにもっと感謝しないといけないな。