誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

造影剤の恐怖

3月2日より始まった入院生活。

21:00消灯、6:00起床と当たり前ですが大変健康的なサイクルです。

入院までの話はこちら。

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 と言っても、21:00になんて眠れるはずもなく、身体的に楽ではあるけど慣れないベッドも手伝ってなかなか寝付けませんでした。

 

今回患った潰瘍性大腸炎は、食事をすると悪化するらしく、入院初日から私の病室には”禁食中”というパネルが貼られ、朝昼晩と食事は一切ありませんでした。それでも薬は服用するので、口にするものと言えば水だけ。あとは点滴から補給でしたね。

 

普段から食に対するこだわりがあまりないので、まあ、食べるなと言われれば食べなくても平気なんですけど、時間になると他の病室には食事が運ばれてくるので、その時の香りはちょっと辛かったですね。ちなみに、点滴だけの状態でいると、ずっと小腹が空いているような感じになります。腹ペコ状態にはならない。

 

3月4日、CT撮影をすることになりました。

 

血管をレントゲン撮影するのだそうで、その写りを良くするため造影剤を注射をします。この造影剤、(ヨード造影剤という)ほとんどの方は問題ないそうなのだけど、極々一部の方にはアレルギー症状が現れて、吐き気がしたり、呼吸困難になったりするらしく、造影剤を打つ前に一筆書かされます。要約すると「やばかったらごめんね」という書類ですな。

 

いざ、CT撮影。

 

最初は造影剤を流さず、そのまま機械にかけられて、ただ横になっているだけなので楽でした。まあ、レントゲン撮影ですしね。一通り終わると、いよいよ造影剤注射。撮影中、造影剤を流しっぱなしにするという話を聞いていたので、ちょっと不安はありました。今まで薬剤を流しっぱなしにしたことないんで。

 

造影剤はまるでアルコールのようでした。

 

注射されると、身体中にアルコールを流し込まれたような感じになり、火照ってきたと思ったら、ペンキか何か溶剤のような匂いが体の中から感じられて呼吸がキツくなりました。むせた感じに似てる。

 

注射される前、気持ちが悪くなったら言ってください、と言われたけど、呼吸が困難で「いやいや、それどころじゃないですわ」と思っていたら、今度は泡吹いて意識が遠のきそうになる始末。

 

結局、むせて咳き込み、撮影中にじっとしていられない有様だったので、それに気づいた技術者さんが止めに入って撮影中止。ヨード剤アレルギーらしいということで、そのまま車椅子に乗って病室に帰されました。

 

その後、ヨード剤に関する説明を読んでみると、呼吸困難になる人は2,500人から2.5万人に一人だそうで、大分ついてないというか、レアな人間なのだなあと思った次第です。もう少し、いい方向にツキを向けたいね。温泉旅行が当たるとかさ。

 

それにしても、漫画なんかで泡吹いて気絶する描写があったりするけど、本当にあるんだねえ。造影剤はもう嫌。

 

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