誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

20年前に

先日、ある曲を探しているという連絡を頂きました。

 

タイトルから察するに私が作った曲のようだけど、アルバムには収録されていないし、手元にデータもない。半ば諦め気味に、その方がその曲を聴いた場面を教えていただいたところ、とても古いフリーゲームのBGMとして使われていたとのこと。

 

そんな情報を元にあれこれ探してみたら出てきました。

 

その曲は”デジファミ音楽堂”という音楽素材を配布していたサイトで公開されていたものでした。日付をみると98年。今から20年前ですよ。大学卒業直後くらいかな?音楽で稼ぎたいと思いつつ、あの頃はコネもなく、SC-88proとレコンポーザー98だけで悶々と作曲していた苦い苦い時期ですね。

 

考えてみると、今回尋ねられた曲は、仕事として初めて作曲を請け負ったものでした。ギャラは音楽ソフトとTシャツだったけどね。

 

…20年かあ。

 

そんなにたくさん稼げているわけじゃないけど、「やりたいな」と思った音楽制作は結構形にしてきたなあと思います。ゲーム音楽もそうだし、映画音楽もそう。ミュージカルもやったし、色んな会社のPV音楽を作ったっけ。

 

そういう意味でいうと、私は結構運がいいのかもしれないな。

 

それにしても、今回尋ねられて調べたわけですけど、ほかの創作者さんたちは、自分の作品をきちんと管理して保管しているものなんでしょうか。数にもよるのでしょうけど、即興ピアノ演奏だけで800近くあるし、依頼されて作った曲やお蔵入りした曲を数えるととてもじゃないけど管理しておける量じゃないです。

 

なので、気になる作家さんの作品は好きになった時点で手に入れておいた方がいいですよ。後で調べても本人さえ忘れてるってこともあるでしょうからね。