誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

リメイクされたBGMで思う

昔のゲーム作品を今の技術でリメイク、という話を度々見かけます。

 

昔は制約だらけの中、工夫に工夫を重ねて形にしたところ、今は当時できなかった表現ができるということで作り手のやりたかったことを知ることができるし、当時を知らない人にとっては、今の作品として楽しむことができる。作り手側としても、歯がゆい思いを形にできて嬉しいだろうから、誰にとっても素敵な話ではありませんか。

 

ただ、どういうわけか音楽を聴いてみるとガッカリすることが多いんですよね。

 

確かに音自体がクリアになっていたり、豊かであるのは間違いないし、オリジナルの作家さんが監修していたりご自身がリメイクしていたりするケースもあるはずなのに、です。

 

いわゆる”思い出補正”というやつなのかなと考えたりもします。

 

当時リアルタイムで遊んだ記憶に流れるBGMとあまりにも違うので、違和感を感じているだけなのかな、と。

 

私の周りにいる方々からも同様の声を聞きます。「期待していたのと違う」等々。

 

残念ながら大きく世代の異なる友人がいないので、昨今のユーザさんにはどういう風に映る(聴こえる)のか分からないのですが、これはこれとしてこういう作風が世の中の主流なのかなと思ってしまいます。当時、制約だらけの音楽に想像を膨らませていたものと、現実は違うのかなと少々切ない気持ちをリメイクの度に味わっています。

 

なかなかゴールの見えない問題だけど、いつか「これこれ、こういう音楽を僕らは空想していたんだ」というリメイクに出会えたらいいですね。