誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

会場音楽を担当した個展が開催されます

1月26日から2月2日まで、東京は銀座でイラストレーター加藤オズワルドさんの初個展「八億年タビヲシマシタ。」が開催されます。

以前、コミティアで初めて見かけた時、シンプルで色鮮やかで不思議で。どこか懐かしいような素敵なイラストの世界にすっかり魅了されたのですが、今回はご縁があり、こちらの会場音楽制作を担当しました。

 

楽曲は全部で18曲。総演奏時間は70分ほどあるので、展示作品の見応えはもちろん、聴き応えもあるかなと思います。お時間がございましたら是非ご来場ください。27日のお昼過ぎくらいには私もお邪魔しようかと思っています。

 

さて、楽曲のお話を少しばかり。

 

今回の楽曲はコンピュータを使っているものの、骨子部分は全て私の即興演奏で構成されています。メトロノームを使わず、譜面を見て演奏するということなく、ただただ、イラストから感じるイメージのまま、自分の間で演奏したものをベースに一曲一曲組み上げたわけです。

 

音楽を作る時、オリジナルとはなんだろうと考えます。

 

コンピュータはもちろん、ライブラリの発達もあり、驚くほど安価でハイクオリティーの音楽を作ることができるようになりました。そんな中で、自分の音楽が存在する意味やその価値とはなんだろうかと思うのです。

 

今回の音楽をその答えの一つにしたい。

 

そのイラスト(風景)から自分の感じたことや思うことをある時間の中から切り取り、形にして行くという作業を自分のオリジナリティであるということの一つの極みにしたいのです。

 

結果、フレーズのコピーができず、全パートの各小節を一つ一つ調整しながら作ることになり、手間や時間はかかったのですが、仕上がってみると一音に人間味のある美しい楽曲になったかなと思います。

 

日にちは未定ですが、今回の楽曲をアルバムとしてリリースする予定でいます。ただ、個展作品に寄り添って作った音楽なので、是非、会場で作品をご覧になりながら感じてみてください。

オズワルドさんの世界に流れる風を感じていただけたら嬉しいです。