誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

少しだけリリカルな話

お昼休みにカフェへ行き、小説を読んでいます。

毎日のように読書でお昼を過ごしていたら店員さんに「なんの本を読んでいるんですか?」と声をかけられ、ミステリを読んでいると伝えたところ、なんとその方もミステリファン。

小説を読む人自体が少なくて、更にミステリファンというのは今までに出会ったことがなく、好きな作家やトリックのお話で盛り上がったのでした。

 

それからは店で顔を合わせればお喋りしていたのだけど、ある時からぱったりと店で出会わなくなりました。

 

カフェの店員は入れ替わりが激しそうですし、何かの勉強をしている、という話も聞いていたので辞めてしまったのかなあと少しガッカリした日々を同じくカフェで過ごしていました。

 

合わなくなってから半年くらいが経ったのかな。

 

先日、いつものようにコーヒーを注文しようとカウンターへ行くと突然声をかけられました。「こんにちは」。

 

誰だろうと思って良く見ると、出会わなくなった店員さんが私服で立っています。いつも店の制服だったから私服姿だとすぐに分かりませんでした。聞いてみると、辞めた訳でなく、シフトが変わって私とは入れ違いになったとのこと。

この日は少し嬉しく、本のお話をして分かれたのですけど、この日以降、割と私服姿の店員さんに会うようになりました。曰く「残業してる」のだとか。

残業は大変そうだけど、会えた日はラッキーデイと思ってお昼を楽しみにしています。

 

そういえば。

 

あの店員さんの名前は何と言うのだろう? 

心の中では”本のお姉さん”と呼んでいるけど、一年以上顔を合わせてお喋りしていたのに全然知らない。