”人工知能が小説を書く”。
何年か前にニュースで耳にした話で、確かこの時ショートショートが話題に登っていたような記憶があります。あの時はまだまだ研究段階…だったかな?星新一ファンとしては、形になったら一度読んでみたいなあ、と結んだ記事でしたが、時は流れ、その小説が創作小説公募に応募されたのだとか。しかも一作品は一次選考をパスしたそうです。もちろん、人工知能が書いたことは伏せての応募。
SFの世界が現実となる。
SFファンでなくてもワクワクするニュースじゃないですか。そうでもない?
日本語を扱える人間でも、長文の読み書きが苦手だったり下手だったりする人がいるところで、整合性のとれた文章、おまけに創作物を人工知能が書くなんて痛快ですね。
ただ、上記記事を読んでみると100%人工知能によるものの実現はまだまだ遠いようです。小説のテーマや設定といったものは人間が教えてあげないと書けないようですね。それでも、きちんとした長文文章を書き切るというのは大変なことだと思いますけども。
…でも、アイデアというか、テーマや設定といったものを考えるのが好きな人(SFファンには多そうだ)にとっては中々どうして面白いツールなんじゃないですかね。…こういうこと自体をテーマにしてSFが書けたりして。
いずれにせよ、こういう研究が進められて人間自身が解明されていくのはとても興味深い話です。中にはこういった研究にスピリチュアルなものを重ねて嫌悪する方もいらっしゃるかもしれません。でも、個人的に人間というのは問い続けることができるから人間なんだと思うんです。
どんなことにも疑問を抱かず、与えられるままに食べ、寝て、働き、死ぬ。まるで<harmony/>。
自分が信じる人間らしく、いつまでも疑問を抱いてゆきたい。