誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

偉大な親の子供は…

以前読んでいたマンガの一つにMAJORという作品があります。

タイトル通り、野球の物語なのだけど”おおきく振りかぶって”等とは少し違い、野球を中心とした人間ドラマ、という趣の作品で、主人公が子供から大人へと育って行く過程が大変に味わい深い作品です。

ただ、後半の作りが少々大味と言いますか、野球から離れて行く感があって最後をきちんと読んでいないのですが、数年前に連載が終了したそうで作者さんも一休みといったところだったのでしょうか。

 

と、思ったらそのMAJORも2ndなる作品が連載されていました。

MAJORでの主人公の息子さんの物語。

最近はネット上で試し読みができるので良いですね。本屋さんではほぼ不可能なので、こういう配慮は嬉しいし、購読のキッカケになるんじゃないかな。上記サイトでも一話を試し読みできます。

 

MAJORでの主人公は、とにかくパワフルでした。

並みいるライバルたちを困難に遭いながらも自慢の豪腕で倒して行く、とにかく野球のセンスや才能といったものにズバ抜けていたのですが、2ndでの主人公にはそういったものがないのです。そして、周りからは父親と比べられる。

 

こういうのは当事者にしか分からないのだろうけど、想像している以上にキツいんだろうなと思います。親は親、子供は子供、血は繋がっているかもしれないけど、同じ生き方をするわけじゃない。でも、周りからはそう見られてしまう。多分、嫉妬に近い感情を持っている人もいるんだろうね。更に質の悪いことに、親も子供に期待してしまう。でも、子供には関係ないではないですか。

 

少ししか読んでいないのですが、MAJORでは抱かなかった感想を覚えました。きっと作者も読み味を変えるためにこういう設定にしたのでしょう。MAJORを読んでいるほど、感慨深いものになるんじゃないかと思います。

 

マンガを買い集めるのは割と覚悟のいること、と思っています。

場所も取るし、終わりが見えないので。

 

それでも、機会があれば少しずつ読んでみたい作品です。