誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

生命がテーマのRPG

ファイナルファンタジー9がPCとスマホでリリースされるそうですね。

懐かしいなあ、なんて思いながら映像を眺めていたのだけど、考えてみればコンシューマで最後に遊んだRPGが本作だったような気がします。

 

”生命がテーマ”なんていうと、そういった方面の倫理観が語られそうですけど、どちらかというと”生き方がテーマ”、ですかね。主人公たちが皆生き方を模索しているのです。個人的にはビビという黒魔導士とその同士たちのお話が印象的でした。自分たちがいつか止まってしまうという怖れとどうやって向き合うのか。これは、もちろん架空の世界でのお話ですけど、私達の死生観に関わるお話です。

 

お墓の前に佇む二人が言葉を交わします。

 

「これが、死者をまつる、墓…?
こんな事をして何になるというの?死者は喜びもしない…何も残らない…」

 

…この言葉への返事は是非、本編で確かめてください。

この件の他にも、心を打つ言葉がたくさん散りばめられたファイナルファンタジー。この作品以降遊んでいない私にとっては、正に”最後の幻想”でした。そして、素晴らしい作品です。

 

最近のゲーム作品には、どれだけ現実を生きる力となる物語が溢れているのでしょう。

 

どれだけ時間が流れて時代が変わっても、人が生きていくことの本質は変わらないんじゃないかな、と思います。

 

”私が死のうとも、君が生きている限り、命は続く永遠に。その力の限りどこまでも続く”

 

美男美女が出てくるラブロマンスではないけれど、若い方には是非遊んでほしい作品です。