打ち込みのリアル
Pat Metheny - Cherish (The Association) - YouTube
公式のチャンネルで紹介されているからいいよね。
映像は私の好きな音楽家でありギタリストの一人、Pat Metheny。実に美しいです。
さて、今回は打ち込み音楽制作の話など。
映像のようなアコースティックギターを機械へプログラムーいわゆる「打ち込み」で作っていく時、まずノイズっていう人がいます。弦に触れる時や離す時、あるいは指を滑らせて違うフレットへ移動する時のキュッっていう音が聴こえるからリアル。
まあ、そうです。大切だと思います。かく言う私もこういうノイズがリアルであるからという理由関係なく好きです。
ただ、打ち込みで作ろうとする時、どうしてノイズが出るのだろう?と考えるんですね。
もちろん、上述のような理由からであるわけですが、じゃあどうしてそういう行動をとるのかと思い至っていくわけです。
例えば、ある音を出し、次の音を出す為にフレットを滑らせて移動した結果ノイズが出てしまう場合。正しいタイミングで正確な音を出すために、前の行動をキリのいいところで終わらせ準備をする。その準備の僅かな時間が間やノイズとなり、あたかも人間がいるような気になってくるんじゃないか?と。
なので、個人的には次の音を出す為の準備の積み重ねが人間がいることを感じさせる源だと感じるし、ノイズはその結果にくっついているものに思えるんですね。
もちろん、これはギターの話に限ったことでもなくて。
オーケストラのような大人数で演奏している曲を聴いていると、大切なタイミングの時は、極々僅かに「いっせーの」の間があったりします。
もっと言うと、音楽に限った話でもない。
あらゆる物事の結果には、必ず原因がありますね。
そういうものを細かく見て、考えていくと色々な発見があります。面白いです。
こんな風に偉そうなことを言っている自分の音楽制作力も、それを表現する力もまだまだだけど、上辺に捉われないで常に探求していきたいなと思います。