積んである小説が手元に六冊ほどあるのだけど、それでも本屋へは度々出かけます。
楽器屋と本屋はそこにいるだけでワクワクするといいますか、まあ素敵空間なわけですよ。広さに比例してワクワク感が上がります。
私が覗くのは専ら文庫本のコーナー、特にミステリ。最近はSFも覗くのだけど、中心はミステリです。ただ、ここ数年は追いかけたいと思う作家さんに出会いません。私の場合、あらすじとあとがきを読んで、内容と作家さんの文体を確認するのだけど、文体に惹かれるものがないんですね。特に私より若い作家さんのそれに首をひねってしまうことが多い。
重厚な文章を求めているわけではないし、そんな枠で括ってしまうことには抵抗があるんですけど、添えてある著者略歴を確認すると、やっぱりそんな傾向にあるようです。
ふと本屋で興味を覚えた作品「福家警部補の挨拶」も私より年齢が上の方の作品。
倒叙ミステリというスタイルで、まず犯人と犯行を読者に提示し、それを主人公が暴いていくというもの。コロンボとか古畑任三郎というと分かりやすいですかね。
人に誇れるほどミステリを読んでいるわけではないけど、考えてみれば今まで読んだミステリにはほとんど倒叙ミステリがありませんでした。(「殺戮にいたる病」は倒叙…とも言えるのか?)
実際に読むとしたらもう少し先になるけれど、楽しみです。