誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

遺作展にて

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今年の春に亡くなった磯野先生の遺作展へ行ってきました。今日はその初日。

この展覧会があるのを知ったのは一昨年前だったか、当時はもちろんご存命でした。中々お会いする機会もないので、今日を楽しみにしていたのだけど、まさかこういう会になるとは夢にも思いませんでした。

聖剣伝説2のパッケージなどで使われた絵の原画があるので、ファンの方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。個人的には白黒濃淡で描かれた森の絵が印象深かったですね。

 

■磯野宏夫 イラストレーションの世界

http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/

 

個展を伺った時、磯野先生へ挨拶をするのだけど、今回は奥さん。面識が無いのでどう自己紹介をしようかなあ、と思っていたら名前を名乗っただけで話が通ってしまいました。「あなたのことは聞いてますよ」と。こういう時、珍しい(というほどでもないが)名前だと重宝するね。

お会いできるのを楽しみにしていたこと。急逝がただただ残念であること。いつかまたアルバムを彩ってほしいこと。色々とお伝えしてきました。

 

きっとまだまだ描きたいことがたくさんあったんだろうなと思います。

帰路、自分は自分の作りたいと思うことを生きている間にこなせるのかな、と思ったりもしたのだけど、多分こういうことを考えること自体がナンセンスなんだろうな。「そんなことを考える暇があるなら一つでも多くのフレーズを書け」って言われそうだ。

 

今年はゲーム音楽制作に注力していたため、アルバムを一つも作れませんでしたが、来年は10作品目、11作品目と形にしていこうと思っています。そして近い将来、先生の絵でアルバムを彩って墓前に供えたい。

 

涙を拭いて明日へ向おうと思う。