誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

好きであるということ

講師に興味あるか?と聞かれました。
学生時代、某塾で小学生諸君に算数を教えていたことはあるけど、何の講師かと聞いてみれば音楽という。
う〜む、特に隠すようなことなんてないけど、それほど音楽理論や楽典なんかに詳しくないし、演奏も下手だし、人に教えるほどのものは持ってないですよ、と返事をしました。その上で、自分が役に立てることがあればお話しますよ、と。

私にこの話を振ってきた氏が言うには、確かに音楽理論など知識豊富でアカデミックな先生もいるけど、そういう人は大抵人気がなくて、生徒さんが集まらないのだとか。それよりも話自体が楽しかったり、受講することで音楽を好きになる先生の方がいいのだそうな。なるほど。

考えてみれば、私も学生時代ちょっとした音楽教室へ通っていたのだけど、音楽理論やらそういう勉強はしませんでした。いや、本当はそういうことをするつもりで行ったのだけど、教室見学の際、持って行ったデモテープを聴いてもらったところ、勉強する必要ないって言われたんですよね。先輩にも理論なんて所詮後から考えてくっつけたものなんだから、理論が先にあるのはおかしい、とか言われたような気もします。結局、その教室での勉強は、毎週曲を作って聴いてもらうということの繰り返しで、その中から自分なりに課題を見つけて一つ一つクリアしていくというものでした。好きなことって人に言われなくても自分からどんどんやるよね。

実際に自分が教壇に立つかは分からないけど、もしも機会があれば音楽が楽しいと思えるようなお話をできればと思います。