誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

音楽制作の依頼で思う

何だかちょっと偉そうな題名だけど、別に菓子折り持ってきなさいとかそういうことじゃなくて。

音楽制作の依頼を頂いた時、どんな音楽がいいですか?と伺います。当たり前ですね。そうすると、「音楽に詳しくないから分からない」とか「作曲したことないから分からない」といった類いの返事を頂くことが、まま、あるのです。
う〜ん、例えば「曲はオーケストラで、楽器の編成はあーたらこーたら…」といったことまで教えてと言っているわけじゃないんですね。そういうのはこちらで考えて提案するものですから。ただ、そうすると「●●みたいな曲」といった返事が返ってきて、更に腕組みをしてしまったり。

相手の返事に制約を設けたくないといいますか、限定したくないので、上記のように私はお伺いをたてるわけですが、詳しく言うとこういうことなんですね。

「あなたは自分の作品に音楽を取り入れることで、どういう効果をあげたいと考えているんですか?」

作品に音楽を取り入れようと考えた時、具体的な曲が流れていなくても、そこに漂う空気だとか、表現したいと思う何かは存在しているはずなんです。そうでなければ、そもそも音楽を入れようなんて考えないはずですから。音楽制作者(少なくとも私は)が知りたいのは正にそこ。もっと自分の作品を熱く語ってほしいなと思います。

こういう言い方をすると、そのまま話が流れてしまったりします。
疑問に思いつつも割り切って作業する方が良かったりするのかもしれませんね。
でも、自分の名前がクレジットされる以上、納得して取り組みたいし、何より参加させて頂く作品が少しでも良くなるように力を尽くしたいと思うのです。

門外漢ではあっても、相手に意思を伝えられる言葉は持てるようでありたいものです。