誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

植松伸夫さんの言葉

「夢は見るためだけにあるものではないと思う。それはかなえるためにあるものだ。嘘だと思うならやってみるがいい。夢を実現できない人というのはいつも自分からは何もやろうとはしないで文句ばかりいっている。夢をかなえることのできる人というのは夢に向かってまず小さな一歩を踏みだせる勇気を持つ人のことをいうのだ。」

ファイナルファンタジーの音楽で知られる作曲家、植松伸夫さんのエッセイ「人生思うがまま」からの引用です。

この本を読んだのは、20歳になる前だったと記憶しています。
当時は制約だらけの貧弱シンセで作曲を始めたばかりで、確かゲーム音楽以外(特に洋楽)の音楽に興味を持ち始めた頃でしたかね。聴く音楽の全てが新鮮で、世界が広がっていくことを日々実感してました。でも、音楽でお金を貰おうなんて考えませんでした。音楽でお金を貰えるのは英才教育を受けて、ちゃんと音楽を勉強した人だけだと思っていたので。

そこで冒頭の文章。嘘だと思ったわけじゃないけど、文句を言わずとにかく興味を持ったものにはドンドン取り組んでみようと心がけたわけです。そうしたら商業映画の音楽を担当することができた。不思議です。そしてラッキー。

今の自分にとって「夢」というのは、かなえるためのものではなくて、かなえようとするためのもの…明日を生きる力にするためのもの、なんだけど、結局のところ前を向いて、まず一歩を踏み出そうとしない人には、幸運は訪れないんじゃないかと思うんです。

力や才能があるのに、何故それを磨こうとしない?

研磨することも才能の一つと言えばそれまでなのだけど、あまりにも惜しく、はがゆい。

私もまだまだ成功者とは言えないけれど、音楽を好きであり続けることで日々精進したいと思います。自戒を込めて。