誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

いつもの逆

先日演奏者としてレコーディングに参加しないかと声をかけられました。まあ、あっさりと流れた話だったのだけど、頼む側が多い自分にとっては初めてのことだったので、驚きと共に考えさせられるものがありました。
「演奏するってどういうことなんだろう?」
自分の作品では笛を吹いたり、今作っているアルバム作品ではピアノを弾いたりしているけれど、自分を演奏者だと思ったことは正直に言うとないのです。ちょっとニュアンスが違うのだけど、演奏者というのは、色々な作曲者の意思を適切に表現しきれる人…だと思うんですよね。自分の意志を表現するためだけに楽器を演奏する私のような人間は演奏者と呼べないのです。自分の中では。そもそも、演奏したい曲があって楽器を始めた訳でなく、音楽を作りたくて楽器を始めたので、当然と言えば当然なんですけどね。
今後こういった話がくるかどうか疑問ではありますけど、簡単に引き受けていいものじゃないな、と思ったのでした。