誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

そして退院へ

4月15日に退院しました。

入院した時は退院まで一月ほどかかると言われたけど、結局1.5ヶ月ほど入院していたことになりますね。

退院までの経緯はこちら。

natural-wings.hateblo.jp

今まで大病を患ったこともなく、入院ももちろん初めてのことでしたが、何と言うか、手術台には上がらなかったものの、病院を堪能した1.5ヶ月でした。脳梗塞で一時的に移った集中治療室なんて中々入れるものじゃないよ。入りたくないけど。

 

また、今回患った潰瘍性大腸炎という病は、原因不明の難病らしく、元気な人でも突然かかるらしいです。個人的には健康には気を使っているつもりだったので、入院の時に軽くショックを受けたものですが、そういうことなら仕方ないですね。色々な人に気をつけてください、と言いたいのだけど、気をつけようがないので何とも。

 

退院に先立って、色々なお話をいただきました。

痛み止めを飲んではいけない(バファリンとかロキソニンとか)という話やこれから一生お付き合いする薬の話、そして食生活について。

 

基本的には、腸が弱っている状態なので、それを刺激する食べ物や飲み物を摂ってはいけないということでした。お酒はもちろん、カフェインの入ったコーヒーや炭酸、冷たいもの、海藻やキノコ、とうもろこしなど水に溶けない食物繊維を含む食べ物に加えて、脂質の多いものにも気をつけなければなりません。

 

唐揚げやトンカツ、天ぷらはもう食べられないのは仕方ないとして、今まで考えもしなかったほど、世の中に出回っている食べ物の多くは結構な量の脂質が含まれているんですよね。

 

そりゃあ、こういうことに気をつけないで好きなものを食べていれば肥満にもなるってものですよ。太りやすい体質の方は本当に気をつけてくださいね。

 

入院中、当たり前のことながら看護師さんにはお世話になりました。

 

特に、入院したばかりの頃は食事の代わりに24時間点滴だったので、夜寝ているところにも点滴を変えたり確認に来ていただいて、大変だっただろうと思います。また、病気で塞ぎ込まないようにという配慮からでしょうか、色々と声をかけていただいたことも今となっては良い思い出です。

 

こんな風に、看護師さんたちに対しては良い思い出しかないのだけど、入院中ストレスになったことがありました。

 

それは他の患者たち。

 

私が若い部類に入る4人部屋で、私が退院するまでの間、他の部屋では何度か出入りもあったのですけど、看護師さんに毒づいたり、医師の言いつけを守らなかったりする老人の言動が、まあ、中々のものでした。

 

ガーゼが1枚足りなくて取りに戻った看護師を罵倒する老人。

夜中に点滴の様子を見に来た看護師を怒鳴りつける老人。(その声で夜中目が覚めた)

手術の成功率を上げるため、食事制限を促すも夜中にこっそり食べている老人。

キャバクラか何かと勘違いしている老人。

などなど

 

看護師さんのほとんどは女性だったけど、メンタルの強さは尊敬に値しますね。私だったら多分キレてる。私が入院していた期間だけでもこの有様なので、長く看護師を勤めている方にはもっと辛いこともあるんじゃないかな。私の隣の部屋にいた患者がそれはそれは酷くて、その方が退院した時「お疲れ様でした」と担当の看護師さんに声をかけたものです。

 

その看護師さんも、こんなことじゃいけないんだろうけどと前置きした上で、毎日腹が立っていたというお話をしてくれました。看護師さんだから、お金をもらっている仕事だから、という方もいるかもしれないけど、まず人間であるということを知ってほしいものですが…歳を取るとそうなるものなのかね。

 

途中で転科した脳卒中集中治療科の方が落ち着いていたけど、部位が部位だけに、そういう気力がなかったのかもしれない、比較的若い人が多かったというのもあるかなあ。

 

そう考えると、割と年配の方の方が我慢できないというか、傍若無人な感じがする。個人差はあるんでしょうけど、私からすると、手術の成功率を上げるための約束を守らないとか、体調を考えて提供される食事を摂らないでお菓子を食べてるとか、考えられないことです。早く退院して、何かを成したいということがないのだろうなあ。

 

私の場合、あまり長いこと入院したくないというのはこれでしたね。

自分を回復させようとしている人に対して、どうして罵声を浴びせるのか?約束を守れないのか?第一、自分よりずっと若い女の子に当たり散らして恥ずかしくないのか?と問いたい。

 

…何だか文章を書いていてイライラしてきた。

 

入院で得た教訓としては、歳を取っても相手を尊重できる人間でありたいということです。あんな老人にはなりたくないな、と。

 

退院直後は、体力の低下から階段の上り下りで足が震えたり、妙に疲れたりしました。常に小腹が空いている感覚もありましたね。

 

今は体重も55kgまで戻り、入院前ではないけど、そこそこ戻った感じです。筋力は入院前の量まで戻ったので、体脂肪率が10%くらいになりました。(もっとも落ちたのは8.2%)脂質が摂れないので脂肪が増えず、プロテインを飲んでいるため、筋肉量だけは増えるのですな。

 

入院中に元号が変わったり、イチローが引退したり。

時代の変わり目もあったので、忘れられない入院となりました。

 

まだ色々と言いたいことはあるけど、担当してくれた主治医、看護師のみなさん、見舞いに来てくれたみなさん、その他、退院まで待ってくれたゲーム製作者さんに感謝します。本当にありがとう。

 

特に、脳梗塞で倒れた時、処置が的確で迅速だったから今、生きているのだろうと思うと当直の看護師さんは文字通り命の恩人かと思います。(倒れた時、まず頭を守らなくちゃと私を抱きとめてくれたそうです)

 

運よく助かった命を無駄にすることないよう、これからも後悔することなく、生きていこうと思います。

 

音楽、頑張ろう。