近所を歩いていると突然声をかけられました。
「いっせいくん」
この渾名で呼ばれるのは、以前私が贔屓にしていた季節料理の店だけなので、すぐに誰だか分かったのですが、なぜここにその大将がいるのか不明だったので少々狼狽してしまいました。
昨年の夏を最後に暖簾がかかっておらず、折角毎回リーズナブルに魚料理が食べられるお店だと思って行きつけにしていた中、がっかりしていたのですが、少し立ち話をすると、どうやら友人と同じ場所でまた店を始める、とのこと。そういえば、同じ場所に少々手が入り改装されていたようなので、そういうことなのだな、と。
「また来てね」と別れたのですが、こういうのもいいなあ、なんて思いました。
コーヒーショップも馴染みの店の一つで、新作のお菓子を頂いたり、レジでお金を払う前にいつものコーヒーが準備されていたりします。
くっつき過ぎず、離れ過ぎず。
こういう絶妙な距離が人間関係を長続きさせるコツの一つなのかもしれないな。
ちなみに。
私が「いっせいくん」と呼ばれるのは、いしだ壱成という俳優さんに似ているからなのだとか。私自身は似てないと思うのだが…。