誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

弦楽四重奏のために

こんな製品がリリースされました。

 

Sample Modeling - The Viola | Media Integration, Inc.

 

ビオラのソフトウェア音源です。

詳細は上記の紹介サイトをご覧いただくとして、これには他のソフトウェア音源とは違う大きな特徴があるんです。

 

それはサンプルモーフィングという技術。

 

各音階をサスティン(持続音)まで丁寧にサンプリングして、正に本物をソフトウェアで再現しようというものではなくて、もちろん、ある程度はサンプリングしているのでしょうけど、それは必要な部分のみに抑えた上で、それらが自然と織り合うようにプログラミングされているのです。だから、ソフトウェアのファイル容量も大きくないのに、MIDIキーボードなどで実際に演奏してみると、驚く程キレイに聞こえるんですね。

 

ビオラファンには申し訳ないけど、「なぜ、バイオリンではなくビオラ?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

多分この先、バイオリンやチェローこの会社のラインナップを見ていると、コントラバスも作りそうですがー俗にいうバイオリン属はリリースされていくのではないかなと思うのですが、以前、この会社の前身…というか何というか、技術者移籍云々という話を聞いたような記憶があります。

 

その前身の会社でリリースしていたのが、GARRITAN STRADIVARI SOLO VIOLIN 2.0とGARRITAN GOFRILLER SOLO CELLO。

名前から分かる通り、ストラディバリウスとゴフリラーをサンプルしたものです。現在は廃盤となっているので入手不能ですけど、同じモーフィング技術を使ったもので、リリースされた時から気に入って今も使っています。(特にチェロはお気に入り)

 

そんなわけで、今回リリースされたのはビオラなんじゃないかなあ、なんて邪推してしまうわけです。まあ、当時より技術は向上しているのでしょうから、これからリリースされるだろうバイオリンやチェロも驚くものになるのでしょうけども。

 

”演奏されること”を念頭に置いたソフトウェア音源が好きです。

 

この会社が以前リリースしたオーボエオーボエ好きなんです)も持っていますが、ウィンドシンセを繋いで吹くと何とも言えない楽しさがあります。会社は違いますけど、私が気に入って使っているピアノの音源もそう。

 

音を出す事を楽しいと感じるのは、音楽の根本なんだろうと思います。

 

これらの会社はそういった感覚を思い起こさせてくれますね。