誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

Sound Canvasの思い出

SC-88proが復刻するという話を耳にしました。

 

楽器フェアで参考出品!RolandがSound Canvasを復刻だ! : 藤本健の“DTMステーション”

 

正確にはハードウェアが再販されるということではなくて、iOS用のソフトシンセとして復刻するということのようですが、とにかく懐かしい…いや、今も棚に置いてあるし、実際使えますよ。私のSC-88proも。JV-1080やQSR、S5000なんかは処分してしまい、今はMac上で動くソフトシンセを中心に使っているけど、SC-88proだけは手放せないんですよね。

 

ここで、初めて購入したDTM音源がSC-88proだった、という話なら良かったのだけど、私の場合はもう一つ前にリリースされていたSC-55mk2が初めてのDTM音源でした。高校の夏休み、倉庫でそれこそ汗流してバイトしたお金で購入した音源。ほんと、懐かしい。

そういえば、バイトの先輩に稼いだお金で何か買うの?と聞かれた時、「趣味に使います」と答えたら、パチンコ?と返されたのがまだ記憶に残ってます。…あんたの世界の高校生は趣味がパチンコなのか?

 

このDTM音源を使う前は、PC-9801に装備されていたFM音源(26k)を使っていたので、発音数から表現力まで一気に広がったのを覚えています。RPGで船を手に入れた感じ…というと分かりやすいかなあ。

それまで、作曲は独学だったけど、音源を使いこなすために機械だけでなく音楽についても勉強せねばと思い、色々な本を読んで、色んな音楽を聞いたものです。

 

最近の技術で復刻するとは言え、最近の若い方には、とてもチープな音に聴こえるんでしょうね。でも、当時は(特にFM音源から移ってきた私にとっては)それはそれは驚く程、本物の楽器のような音だったんですよ。ピアノの音やストリングスの音とか。

リアルタイムで体験していないと、この感覚は分からないのかも知れないね。

リリースされたらちょっと聴いてみたいな。

 

P.S.

そういえば、DSでリリースされていた「世界樹の迷宮」のBGM。FM音源が取り上げられていたけど、ドラムはSCじゃないかな?FM音源のドラムじゃないような気がする。