誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

ニューロマンサー途中

サイバーパンクの金字塔と名高いSF小説ニューロマンサー」を読んでいます。

世界中をネットが駆け巡っている、とか、そのネットに意識を没入させて情報を収集する等、聞き覚えのある要素が出てきます。ガジェットだと光学迷彩も出てきますね。今のようにネットで情報を集めるのが常識になった世界だとそれほど驚きもないのかもしれないけど、出版されたのは1984年なのだとか。当時リアルタイムでこの作品に触れた人はどんな印象を持ったんだろう?

さて。

ブクログにアカウントを持っているので、本は読了後に感想とまとめてレビューしているのだけど、今回は思うところがあって、途中経過をこちらに書きます。

 

とにかく分かりにくい。

 

上述の技術などある程度は時代が追いついたとは言え、内容がとても分かりにくい。大した解説もされないまま専門用語が出てくるのは百歩譲って良しとしても、情景、場面描写がまた分かりにくいんですね。特に、主人公はネット(作品では電脳空間)と現実を行き来しているのだけど、ネットのことなのか現実のことなのかも判別しにくい。読み進めていると、気付く、という感じでしょうか。

ネットで設定資料を軽く探してみたけど、必要充分な量もなく、割と多くの人が理解に苦しんでいる様子です。楽しんでいる方に言わせると「そういう世界観、雰囲気を読む」のだとか。…うーむ、公式に設定資料くらい用意しても良さそうなものだけど。

 

誤解を恐れず言うのなら、多分この作品を楽しく読める人って「自分に酔える人」なんじゃないかな。

 

SF小説は世界の設定に凝り、その設定の中を妄想するのが一つの楽しみ方だという話も聞きます。ある方に言わせると、「世界設定だけあればいい。」

せめて、映像だったらもう少し分かると思うんだけど、どうなんだろう?アニメでも実写でも構わないからちょっと見てみたい気もします。余計なアレンジはしないで、ね。

 

そんなわけで、中々読み進められません。読了後は、もう少し違った印象になるかも知れないけど、まだ先の話になりそうです。

SFは難しいね。