巨人の気持ち
「ジャックと豆の木」のあらすじを聞いたのだけど、何だかとても酷い話でした。
豆の木を登って巨人の家へ行き、金の卵を産むニワトリとお金、ハープを盗んだ挙げ句、持ち主である巨人に見つかって豆の木を降りる際、追いかけて来た巨人もろとも豆の木を切り倒して殺してしまうという。
それで、ジャックとお母さんの家族は裕福になって幸せに暮らした…ってどういうことよ?そもそも、この話で伝えたいことというのは一体なんなのだ?自分が苦しかったら裕福なものからは殺して物を奪っていい、という話なのか?
ついでに言うと、このジャック、三回に分けて巨人の家へ盗みに入っているんですよね。子供が人のものを盗んできて止めさせないっていうのは…一体どういう親なんだ?
巨人は一体どんな気持ちだったんだろう?
大切に育てていたニワトリだったかもしれない。
一生懸命働いて貯めたお金だったのかもしれない。
疲れを癒すため、休日に趣味で演奏するハープだったのかもしれない。
それらが寝ているところに入ってきた泥棒に盗まれて、捕まえようとしたら殺される。
やりきれない。
子供向けの本としてこの作品が挙げられたりするけど、親はどういう気持ちで子供に読んでほしいと思うのだろう?