誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

森の悲しみ

10月に出展予定の同人音楽即売会M3。

今回は音楽を担当したゲームを中心にということで進めているのだけど、やっぱり風景音楽の新作というか、折角の機会ですし、何か持って行きたいなあと考えています。

とはいえ、今からアルバムを作っても間に合わないので、せめて無料配布するCDに1曲でも未発表のものを収録したい。

 

先日、恩あるイラストレーター磯野先生が鬼籍に入られてしまいました。

5作目のアルバム「霧幻流転」のジャケットでお世話になって以来、またいずれ力をつけてジャケットをお願いしたいと思っていたのですが、それも潰えて。ただ、それでも自分なりの森の音楽を作りたいな、と。

そこで、ふと思い出したのが、「森林世界」という作品。

昔々、デジタルファミ通で行われていたコンテストで賞を頂いた作品であり、音楽制作者として初めて名前が出るきっかけとなった作品でもあります。

 

これをリメイクしよう。

 

森の悲しみをテーマに書いた作品。二十歳になるかならないかくらいの時に作ったものということもあって、今聴いてみると泣けてくるのだけど、色々な意味で、最高の機会なんじゃないかなと思うのです。

当時、妄想するしかできなかったオーケストラと一切弾けなかったピアノ。そんな人間が挑戦し続けて、世界的時計メーカーのブランドを紹介する映像音楽を作れるようになりました。おまけにその音楽でピアノを即興演奏までしている。

 

常に挑戦姿勢を持つのだという意志を「森の悲しみ」に乗せて、先生へ送ろうと思います。