誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

訃報

 

熱帯雨林のイラストで知られる磯野宏夫先生が亡くなられたそうです。心不全

ここ数年お会いしていなかったのだけど、今年の暮れに青山で個展をすると聞いていて、個展と共にお会いできるのを楽しみにしていたところ、只々残念でなりません。

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先生と知り合ったのは、確か28歳だったように記憶しています。

 

購入した画集に感銘を受けて勝手に曲を作り、CDを送った事がきっかけでした。(写真はその画集に寄せられたサインです)CDを送った数日後に電話がかかってきたのを昨日の事のように思い出します。確か23:00くらいでしたね。遅い時間に誰かも分からない電話番号からの連絡で、一度目は出ませんでした。翌日にまた同じ時間に同じ電話番号から連絡があり、恐る恐る出てみると磯野先生。第一声が「てんぬまさんですか?」だったので、私は「いえ、あまぬまです」って返したっけ。

夜中に1時間くらい、私が送った音楽の感想に始まり創作のお話まで充実した時間でした。本当にパワフルな方で、自分の倍の時間を生きているなんて思えませんでした。「僕が天沼さんくらいの歳の頃は…」と若い頃の苦労話をしながら創作頑張れと言ってくれましたね。こうして今も音楽を続けているのは先生の後押しもあったのだと思います。

そしてもう一つの恩は、展覧会の招待状を頂いた事。

大崎で何度か開催されているグループ展「コズミック・フュージョン」に招いてもらったことで、そこに出展するたくさんの絵描きさんーアルバムのジャケットを彩ってくださった、kaoさんや長浦さん、もとやままさこさん、その他たくさんの皆さんーと知り合えたこと、そこから自分の世界を広げられていることは、何にも代えられない財産です。

 

いつの日か、また先生のイラストから曲を作ってみたいと思っています。

先生の好きだった姫神さんのようにはいかないけど、私は私のオリジナルを持って、喜んで頂けるような作品にしたい。

 

本当にありがとうございました。

深く深く哀悼の意を捧げます。

 

■磯野宏夫・森の画集

http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/