他人の運命を握るということ
明日は検察審査会である。
検察官の判断が妥当であるかどうかを議論する会ということで、多少のプレッシャーはあったものの、今までの案件は割とはっきり意見というか意思があったのだけど、明日の案件は、正直言ってまだ答えが出ない。
命を奪われてしまった方が行ったことはあまり常識的ではないけれど、命を奪われても仕方ないというほどではなく、命を奪ってしまった方もほんの一瞬の気の迷いーもちろん、悪意もなくそう判断することも一般的に考えられはするーで強く責めるのは酷な気もする。
どうすればいいんだろう?
もし自分だったらと考えても、やはり死なせてしまうかもしれない。
明日、恐らくこれまでにないくらい意見が割れて討論することになると思う。
いくら悔いても亡くなった人は帰ってこない。
だから今ある命を大事にしよう、というのが自分の信念というか考え方なのだけど、亡くなった方にも家族があって小さな子供もいるんですよね。
「そんな小さな子供がいるのにどうしてそんな非常識な行動をするんだ。自覚がなさすぎだろ!」と怒鳴りつけてやりたいけどそれもできない。
昨日の悪夢に続いて今夜も悪い夢を見そうだ。