誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

ささやき集め

現在制作中の9thアルバム、生楽器の録音が終わりました。今回の中心はカンテレというハープなので、ひたすら弦をつま弾いていた感じですね。
弦の数(5本)と調弦の都合上、割と制約があるので、どの曲も同じにならないように指で弾く以外にもピックを用意してました。金属製のものとか、人の爪に近い素材のものとか、マンドリンのものとか。弾く素材を変えるだけでも、音色が変わるし、調が同じでもニュアンスが変わるかなって思ったんですね。でも、結局みんな指で弾いてしまいました。一度に複数の弦を弾かないといけない曲もあるから、という理由もあるのだけど、一番の理由は上手く扱えないから。ピックだと特にアルペジオが演奏しにくい。リズムをキープするのが難しいんですよね。
実際に録音を聴いてみると思ったより味があります。元々音量が小さいので、楽器にマイクを近づけて録音するのですが、そのため指が弦に触れたり滑らせる音まで入っているんですね。音色自体は幻想的で、シンセサイザーと合いそうだけど、ニュアンスがやっぱり生楽器です。人の適当さ加減というのは本当に音を豊かにします。
これからカンテレを中心に他のパートをシンセサイザーで彩っていきます。
今回は色々とエフェクタを使って、テクノ(最近だとエレクトロニカというのかな?)な作品にする予定ですが、基本的には優しい風景音楽ですので、興味など持って頂けると嬉しいです。夏までには形にしたいなあ。