誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

パンダの前の素人探偵推理

つい先日観た「名探偵さくらパンダ劇場 二十歳のバースデー」。出題編が現在公開されていて、来月5日には解答編が公開されるそうで気分転換にちょっと観てみることにしました。映像は下記アドレスで公開されています。

■名探偵さくらパンダ劇場 二十歳のバースデー
http://sakura-panda-kan.jp/mystery/

以下、私の推理。
映像を観ていることを前提に書くので、もし興味があったら映像をご覧になってみてください。


主治医の話によると、杏子の殺害方法は毒殺。心臓発作を否定している。
じゃあ、毒は一体何に盛られていたのだろう?と考えるわけだけど、ここでまず困る。
杏子はパーティーの最中「朝から何も食べてない」と言い、乾杯の時も皆がシャンパンを傾ける中、一人だけ水を所望したにも関わらず口をつけていない。つまり、映像を観る限りだと、倒れるまで何も口にしていない。

とはいえ、どこかで口にしてもらわないと毒殺はできない。

怪しいのは、パーティーの前、発作が起きて一人にしてくれ、と言って一人になった時。あの時、心臓の薬を飲んだんじゃないだろうか?薬は朝と夜の一日二回飲むらしいので、夜の分として。この時、主治医お勧めの水を使って飲んだかどうかは分からないけど、多分使ってないのだろうと思う。主治医の鞄に収められていた水の数はその後の描写で合うし、もし水に毒が入っていたらその時に倒れているだろうからね。(水に溶けて遅効性のある毒って思いつかない)

でも、ここで次の疑問。

杏子が倒れた時、杏子のポーチから心臓の薬が確認できたのだけど、数がおかしい。
主治医は「一日、朝と夜に飲む薬を一週間分、月曜日に渡している」と言っているが、ポーチから出てきた薬は4つのカプセルが使用された1セットで、10個のカプセルが未使用として残っている。
一週間分が14個だ、という描写がないので不確かではあるけど、14個だとすると朝と夜、それぞれ1個ずつ飲む計算になるね。そして、パーティーは水曜日の夜。つまり、パーティーの前に飲んでいたとすると、6個減っていないとおかしい。もし、パーティーの前に飲んでいなかったとしても、5個減っているはずだからやっぱり数が合わない。
午後3時過ぎの主治医の問い、「朝の薬は飲んだか?」に対して、杏子は「薬を飲み忘れたことが今まであるか?」と言っている。つまり飲んだ。

と、言う事はポーチに入っていた薬は月曜と火曜に使用されたものであって、水曜日に服用したものは別のものということになるね。つまり、水曜日の分から恐らく犯人がすり替えた薬を服用することになっていた、ということ。

まとめると、杏子はカプセルに入っていた毒で殺害され、そのカプセルは水曜日、朝の時点からすり替わっていたので、すり替えた人間が犯人、ということだね。

じゃあ、誰がすり替えたのだろう?となるわけだけど、これが難しい。
普通に考えると、執事か主治医ですよね。杏子の一番身近にいるのだし、習慣を良く知っているはずだから。そもそも毒殺ってのは計画的なものですし、「久しぶり」の長女や「10年音沙汰ない」次女は容疑者からは外れるはず。もちろん、その連れも。そうすると、執事、主治医、三女の3人に絞られるわけだけど、もし主治医が犯人なら、わざわざ毒殺だなんて言わないような気もする。変死扱いの場合、解剖に回されるけど、医者が死亡診断書を届ければ死因は確定してしまうからやり方次第で突破できそうだし。そして、三女の場合、これから毒殺しようという時にわざわざ友人を呼ばないだろうし、ましてや探偵と関わりのある人間に声をかけたりしないんじゃないか?

そんなわけで、執事が個人的には黒。

でも正直、穴だらけの推理だし、決め手に欠けるんですよね。
一週間分の薬を月曜日に渡すというけど、そのタイミングも量も分からない。
また、執事の指の怪我がずっと引っかかっているのだけど、巧い解決が思いつかない。
この程度の考察じゃ例え執事が犯人だとしても、論破されるだろうな。

とりあえず、頭の片隅で考えつつ、10月5日の解答編を楽しみにしたいと思います。天沼孝行でした。


P.S.

三女とタクシー運転手、それぞれ、三女はハンドルのようなKと入った指輪を左薬指に。運転手は桃色の指輪を左小指にしています。そして、杏子が次女を怒鳴る時の「あなたまで!」と長女の「次女の問題を片付けて、それから…」、三女の「父親のような人がタイプ」という言葉からタクシー運転手(車田のK)と三女は恋仲なのかもしれないね。左薬指は言うに及ばず、小指は「好きな人がいます」とか「幸せになりたい」って意味だったはずだから。ま、オマケ。