誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

高校生の頃の思い出

ニコニコ動画で「テクノスクール」という番組を見ました。上記。
高校の頃、ゲームに興味をもって始めたのが音楽だったのだけど、学生にそんな高価な機械など買えるはずもなく、プログラムの勉強に使っていたPC-98に内蔵されてたFM音源が私にとって初めてのシンセでした。
プログラムで音を出すというものだったので、番組で紹介しているような値を操作するツマミなんてものもなければ、ビジュアル表現もなく、全部数字の羅列。その数字からどんな状態になっているのかを頭の中で想像して、自分の思い描くような音色を作っていくという作業を勉強そっちのけないでやってましたね。本当に懐かしい。
今のようにネットが普及している世の中でもないし、参考書もない(あえて言うならベーマガに掲載されてたプログラム)。ついでに周りにこういうことをしている人間もいなかった。考えてみるとよくやってたものだ。
今は自分で楽器を演奏したり、アコースティック音色が簡単に手に入るので、音色を自作する機会が減ってしまったけど、生楽器の質感を変えるためにうっすら重ねる音色を作る時や効果音を作る時など、この時の経験が活きています。
その昔、シンセで作った音楽は冷たい印象なので、メロディーがシンセだと幻滅するというようなことを某音楽制作会社の方に言われた事があります。その時は「ふーん」としか思わなかったけど、最近もそういう傾向ってあったりするんですかね。
私の好きなバンド、パットメセニーグループのライル・メイズさんは某雑誌で「シンセにしろ何にしろ結局は使う人間次第なんだよ。シンセの音楽に良い印象を抱かない時は、シンセが悪いんじゃなくて、使う人間に問題があるのさ」と言ってました。
音楽は聴いて楽しむもの。形や理論なんて後からついてくる。
シンセサイザーが好きな人はこういう人が多いんじゃないかという気がします。テクノスクールはそんな感じでした。