誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

暗黒を抜けて

全4巻(2600ページほどあるらしい)ある、長い長い物語【暗黒館の殺人】を昨晩読了しました。夕方から4巻目を読み始めたらそのまま日が変わってしまったので、結局昨日は日記の更新ならず…。
Amazonのレビューを眺めてみると「無駄に長い」という意見が結構多いようです。確かに長いし、推論や状況、情景描写に繰り返しが多いような気がするので、くどさはあるかもしれないです。実際に読み始めた頃は、私も同じような印象でした。事件はなかなか起きないし、怪しくはあるけど緊張感もない。
それでも読み進めて行くと、慣れてしまうのか長さはあまり気にならなくなってきます。本作「館」シリーズは好きなので読んでいるけれど、いわゆる「綾辻ファン」ではないにも関わらず。
さて、前置きが長くなりました。
結果から言うと、みんなにお勧めしたい本ではないです。特に、ミステリにパズルや理論の積み重ねを求めている私のようなタイプには。どちらかというと、ホラー的なファンタジーというか、幻想小説が好きなタイプにはウケるんじゃないかな。
謎やトリックも予想していた範囲内でしたし。
…とはいっても、決してつまらない本ではないです。色々なことが残りはするものの、読後感は「館」シリーズで一番爽やかなんじゃないかな。
もし、興味をもたれた方は、他の「館」シリーズをいくつか読んでみることをお勧めします。