誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

古畑任三郎な一夜

さて、楽しみにしていた古畑任三郎の一夜目の感想をば。
人の行動から起こる出来事の中には、運の要素に左右されるものが想像している以上に大きいのではないかな、なんて思っています。推理小説の世界だと、自殺に見せかけようと工作した結果、不運により他殺にしか見えない状況になってしまい、おまけにそれが完全密室だったりして、探偵を苦しめるというお話があったりします。身近な例だと、人と人との出会い、ですかね。
そんな訳で、天馬先生の時間稼ぎも雪が降ったくらいの偶然に考えていました。後半の言動が何だか変だなあ、という意識もちょっぴりあったのだけど、気にはしていなかったわけです。音弥くんの暴発死亡事故に関しても同じ意識でしたね。犯罪者が自分の工作に失敗して亡くなってしまうという話もありますし。
だから、このカラクリに気付いた時は驚きました。古畑さんの閃きとほぼ同時だったのですが、背筋を何か冷たいものが通ったような感覚を味わったのは、この作品では初めてかもしれません。もちろん、天馬先生の追いつめ方や裏山の死体にまでは気が回りませんでしたけど。
昨日の日記で『サスペンスをあまり感じない』ということを書いたのですが、一夜目の作品で、いきなり味わわせて頂きました。今夜の作品も非常に楽しみです。